ナイアシンとは
(ニコチンアミドまたはニコチン酸、ビタミンB3、Niacin)
ナイアシンは性ホルモンの合成に不可欠な物質で、消化器、循環器及び神経組織の働きに
大きく関与する水溶性ビタミンです。熱、光、酸化、アルカリにも強く、ビタミンB群のうちもっとも
安定しているビタミンです。自然界にもありますが、体内でアミノ酸のひとつであるトリプトファン
から合成することもできます。ナイアシンの計量単位はmgです。
ナイアシンの働き
ナイアシンには、以下の主要な働きがあります。
1.エネルギー産生への関与
タンパク質、脂質代謝のプロセスにおいて、ナイアシンは代謝を促進する酵素の
補酵素としての役割を果たします。
2.血液をさらさらにする。
脂質代謝に大きく関与するため、血中の余分の中性脂肪とコレステロールを
効率よく燃やし、エネルギーに転化することに役立ちます。
3.高血圧の予防、血液循環の促進
神経システムの機能に関与し、末梢神経の働きを促進する働きがあると同時に、
血中のコレステロール値を下げる効果もあるため、血液循環の促進や高血圧の
予防にも役立ちます。
4.精神分裂症の治療
脳神経システムの機能に関与し、セロトニン神経の分泌を促進する働きがあるので、
疲労、不眠、無感情、錯乱、幻覚、記憶喪失などの病状の予防と治療にも活用されて
います。
5.関節炎、一型糖尿病の治療
6.アルコールの分解、肝臓疾患の予防
アルコール分解にはナイアシンの働きが不可欠で、ナイアシンが不足すると、
二日酔いなどの症状が出やすいです。
ナイアシンの過不足の問題
体内にナイアシンが不足すると、以下の不調や疾患にかかりやすくなります。
1.皮膚炎、ペラグラ、口内炎、舌炎
2.精神状態の不安定、不眠、無感情、錯乱、幻覚、記憶喪失など精神分裂症の諸症状
3.疲労、無気力
4.二日酔い
5.頭痛、めまい
6.下痢、嘔吐
ナイアシンを取り過ぎた場合:
成人に1日のナイアシンの必要量は15mgNE(NE:ナイアシン当量)前後です。
医薬品として認められる1日の最大分量は30mgNEです。
ナイアシンはほとんど毒性なく、体内に貯蓄されませんが、取り過ぎると、
ほてり、かゆみ、痛風、肝障害、血糖値の上昇などの症状が起こります。
ナイアシンと食物
ナイアシンを含む主な食物:
ナイアシンは、まいたけ、鰹節、かつお、たらこ、パン酵母、ピーナッツ、しいたけ、あじ、
いわし、豚肉、鶏肉、レバー、海苔、唐辛子、パセリ、コーヒー、に多く含まれています。
摂取の注意点
ナイアシンは熱に耐性が強く、調理しても大丈夫ですが、水溶性ビタミンであるため、
水に溶け出しやすいです。長く水につけないようお勧めします。そして料理の煮汁も
一緒に取るように心がけてください。
アルカリへの耐性が弱いので、アルカリ性のものと一緒に調理することを避けましょう。
なお、ビタミンB1、B2、B6などが不足すると、体内におけるナイアシンの合成が
できませんので、他のビタミンB群と一緒に摂取するよう心がけてください。
上記の内容をご参考いただき、あなたの健康管理のためにお役立てれば、幸いです。
ビタミンのご利用は自己責任の下で行ってください。