ビタミンB1とは
(チアミン、Thiamin)
ビタミンB1は神経システム、心臓、筋肉の働きや精神状態を大きく左右するビタミンです。
ビタミンB1は水溶性ビタミンのひとつで、水に溶けやすく、熱に弱い性質をもち、体内に
貯蓄できず、毎日欠かさず補充しなければならないビタミンです。
ビタミンB1の計量単位はmgです。
ビタミンB1の働き
タンパク質の基本材料であるアミノ酸の生成及び糖質代謝を促進する酵素として
働くビタミンB1は、体にとって欠かせない物質です。そして、うつ、いらいら、倦怠感、
ストレスなど精神状態の不安定状態を解消改善するのに、大きな役割を担います。
ビタミンB1には、以下の主要な働きがあります。
1.食欲増進、疲労解消
2.脚気の予防と治療
3.いらいら、ストレス、うつの予防と解消
4.帯状疱疹の治療
5.心臓衰弱の予防
6.記憶低下の予防と治療
ビタミンB1の過不足の問題
体内にビタミンB1が不足すると、以下の不調や疾患にかかりやすくなります。
1.疲労、食欲不振
ビタミンB1は糖質代謝(糖質からのエネルギー産生)をうまく行うための酵素として働くため、
ビタミンB1が足りなくなると、エネルギー産生がうまくいかず、食欲がなくなり、疲れやすく、
体がだるいなどの症状が起こります。
2.精神状態の不安定、手足の痺れ、生理痛
脳の中枢神経や手足の末梢神経の働きを調節する役割をするビタミンB1が不足すると、
いらいら、うつ、手足の痺れ、むくみなどの症状が出やすく、ストレスも感じやすくなります。
3.脚気
かつて明治時代、年間1万人以上の死者が出た脚気は、白米を常用している地域に多発
していました。
4.記憶の低下、集中力の低下
米国農務省の研究によりますと、60歳以上の健康な被験者28人のうち、ビタミンB1濃度の
低い被験者の脳の活動は低く、B1濃度が高い被験者の記憶力は比較的よいという結果が
出ています。
飲む過ぎや食べすぎによる糖質摂取過剰の場合、糖質代謝を促進するために、ビタミンB1を
積極的に摂取した方がよいでしょう。
ビタミンB1を取り過ぎた場合:
成人に1日のビタミンB1の必要量は1mg前後です。
医薬品として認められる1日の最大分量は30mgです。
ビタミンB1は体内に貯蓄されませんが、取り過ぎると、アレルギー、
動悸、むくみ、精神不安定、湿疹などの中毒現象が起こります。
ビタミンB1と食物
ビタミンB1を含む主な食物:
ビタミンB1は、パン酵母、ビール酵母、豚肉、海苔、ゴマ、大豆、まいたけ、
ひまわり、小麦、玄米、すっぽん、ナッツ類、パセリに多く含まれています。
摂取の注意点
水溶性ビタミンであるため、切った後水洗いしてしまうと、食物内のビタミンB1は水に
流されますので、ビタミンB1豊富な食物の場合、水洗いを必要最低限に抑えるよう
お勧めします。スープの場合、食物中のビタミンB1はスープに溶け込みますので、
スープを一緒に飲んだ方がよいでしょう。
そして、アサリなどの貝類には、ビタミンB1を分解する酵素があります。
加熱すると、それらの酵素が働かなくなりますので、ビタミンB1を摂取したいときに、
これらの食材は加熱してから食べるようにしましょう。
上記の内容をご参考いただき、あなたの健康管理のためにお役立てれば、幸いです。
ビタミンのご利用は自己責任の下で行ってください。