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疥癬とは 疥癬の種類 疥癬の症状 疥癬の原因
疥癬の予防策 疥癬の治療法 疥癬の薬&サプリメント

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疥癬とは

疥癬とは、激しいかゆみが特徴で睡眠中もかゆくて眠れないほどで そのかゆみはやがて全身に及ぶと言われる皮膚感染症です。 この疾患の歴史は古く、ギリシャ・ローマ時代からのもので、 ナポレオン率いるフランス軍があまりのかゆみのために戦意喪失した と言われるほどです。
この原因は、ダニの一種である「ヒゼンダニ(疥癬虫)」が皮膚に 寄生するために発症します。メスの成虫は約0.4mmほどで(オスは更に小さい) 皮膚の角質層にトンネル(疥癬トンネル)を掘り毎日2~3個、産卵し約1ヶ月以上 産み続けると言います。産み落とされた卵は約2~3日で孵化し、2週間程で成虫に なり、メスを探し回ります。幼虫期は毛穴などに潜み、オスの場合は交尾後程なく して死んでいきます。
この疥癬虫は乾燥にひじょうに弱く、身体から離れると1日程しか生きられませんが 中には10日以上も生きたという報告もあるようです。 戦後間もなく、栄養状態や衛生状態の悪化と共に蔓延したこの疥癬は、一時絶滅した と言われてましたが、近年の海外旅行者などの増加に伴い感染者がまた急増してきて いるようです。


疥癬の種類

疥癬は「通常疥癬」と「ノルウェー疥癬」の2種類のタイプがあると言われています。 前者は特に隔離する必要はありませんが、ノルウェー疥癬は重症とされ感染力も強く 寄生する数も約100万~200万匹(通常タイプは約1000匹程)と言われ、隔離の必要が あります。
このタイプは、元々他の疾患を持っていたり高齢者など免疫力が低下している人に 併発しやすく、悪性腫瘍の末期や重度の感染症、免疫抑制剤の使用時やステロイド剤 の長期使用時などに多くみるようです。


疥癬の症状

疥癬は感染後、約1ヶ月程の潜伏期間がありその後「かゆみ」が出てくると 言われています。かゆみは特に夜間に激しく、多くの場合顔や頭以外の全身 に及びます。体幹部などでは小さく赤みをおびたブツブツやしこり、ザラザラ ができ、指の間や手のひら及び足裏などでは水泡状のものをよくみます。 また、手首などでは疥癬トンネルという細長い発疹ができ、男性の場合では 陰部などに赤褐色のしこりなどがよくできると言われます。 いずれも再発の場合は潜伏期間などはあまりないようです。 重症とされる「ノルウェー疥癬」では角質が重なり合い黄色い「カキ殻」の ようなガサつきができます。摩擦や圧迫の多い部位(体幹、関節部位など) によくみられるようですが、頭部や爪などにも発症すると言われ、まさしく 全身に発症をみるタイプです。かゆみを伴わない人もいるようですが多くの 場合は激しいかゆみを伴い、夜も眠れないほどだと言われます。 寄生しているヒゼンダニの数が前述のとおり、とても多いため潜んでる角質が 脱落すると感染力も強力になります。したがって、介護者や看護師などに感染 するなど広範囲にわたります。


疥癬の原因

疥癬は前述のとおり、ヒゼンダニ(疥癬虫)というダニの1種が人間に寄生する事により 発症します。メスは寄生すると約10~40分程で角質内部に到達し疥癬トンネルを掘り、 約1ヶ月で死ぬまで、だいたい10~25個程の卵を産むと言われています。 通常は人から人への接触で感染しますが、寝具を共有したり、患者の垢などや 医療及び介護用具、介護者や看護師などを介し感染する場合もあるようですから 注意が必要です。
ヒゼンダニは乾燥に弱く、低温多湿では比較的長く生きる事ができるようですが 約25℃以上で、湿度も低い場合では、約1日程で死んでしまうと言われます。 また50℃では、湿度に関係なく約10分程で死滅するようです。


疥癬の予防策

疥癬の予防はまず部屋を清潔に保つ事です。換気を充分に行い、湿気を避け 特に寝具などはこまめに洗濯し、干す事(乾燥機も可)が望ましいでしょう。 またシーツなどは、必ずアイロンなどをかけ熱を加える事が効果的と言われます。 介護及び医療機関では患者さんが着用した物を、約70℃以上のお湯で消毒し、 患者さんと接触する場合は、手袋とガウンを着用します。


疥癬の治療法

疥癬と思われる全ての患者さんに対し、全身の皮膚を診察し、皮膚鏡検などで ヒゼンダニやその卵の有無を調べます。
通常疥癬の場合は、特に隔離する必要はないとされますが、複数の治療対象者が いる時には1部屋に集まってもらい治療します。
しかし、重症とされるノルウェー疥癬では対処が以下のようになってきます。

・患者さんは隔離が必要となり、着衣は毎日交換し、また48時間以上同一着衣を使用しない。リハビリなども一時中断する。

・ご家族の方には、感染防止のため面会をなるべく控えてもらい、帰宅後は手洗いやシャワーなどを徹底してもらう。また、洗濯物などはビニール類で密閉し、50℃以上のお湯で10分以上浸してから行うようにする。

・介護者は、ガウンや手袋などは使い捨ての物を使用し、消毒薬などでの手洗いを徹底する。

・シーツは毎日の交換、毛布、布団類は最低でも週1回は天日にさらしたり、乾燥機などを使用する。この際フケなどを飛ばさないよう注意する。

あとこの他、病室や器具類など清掃及び消毒も徹底していき、薬物療法へと治療が進んでいきます。


疥癬の薬&サプリメント

薬物療法では以下のような物が使用される事が多いようです。

【内服タイプ】
欧米などで多く使用されている「イベルメクチン」は、たった1度少量の服用で 様々な寄生虫を死滅させる事ができる効果の高い薬です。副作用も少なく今まで 延べ約2億人以上の人が使用したと言われています。 また、HIVキャリアの人の疥癬でも高い評価を得たと言います。 最近日本の製薬会社でも発売しましたが、残念ながら疥癬での使用は保険の適用外 なので医師に相談してみてください。

【外用タイプ】
日本では、海外と比べ医薬品と認可された外用薬は少ないようです。その中で 「リンデン(γBHC)」などは効果も高く、費用も低く、多く使用されていると 言われています。その他、安息香酸ベンジルやクロタミトンなど使用されます。 後者の物は、かゆみ止め効果が高いと言われていますが、ステロイドタイプの 使用はかえって悪化させる事もあるので注意が必要です。

これらの他では、硫黄製剤などを入浴時に使用する事も効果的ですが、用量を 間違えると、ただれがでたりする事もあるようですから注意してください。