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乾癬とは 乾癬の種類 乾癬の症状 乾癬の合併症
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乾癬とは

赤く少し盛り上がった湿疹に、銀白色のカサカサしたフケのような鱗屑(りんせつ)が付着し、健康な皮膚との境目がはっきりとした湿疹で、それがぼろぼろとはがれ落ちてしまう皮膚の病気です。(慢性化すると境界があいまいになる)このカサカサを無理矢理めくってしまうと点状の出血(アウスビッツ現象)が見られます。 頭皮をはじめ、肘、膝などの摩擦の多いところ(傷や機械的な刺激で乾癬になってしまう。ケブネル現象 )、まれに発疹が全身に及ぶこともあります。 大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあり、周辺から盛り上がり地図に描いた赤い陸地のように見えることがあります。青壮年期に発症することが多く、多発しますが、通常、内臓を侵すことはありません。かゆみは約50%の患者に見られます。爪の変形や関節炎を伴うこともあります。

乾癬はヨーロッパやアメリカでは皮膚病というと乾癬のことを指すほど患者数の多い皮膚疾患で、慢性かつ難治性の皮膚疾患の代表です。日本ではこれまで患者数の少ない皮膚病のひとつでしたが、昭和40年代以降、生活習慣の変化と共に患者数は増加し続けていま す。現在の日本国内の患者数は類似したものを含め推計で約10数万人と言われており、特に増加が著しい皮膚病の一つであり、現在、皮膚科を受診する総患者数の2~3%占めるといわれております。また、最近では重症化する患者も少なくはありません。

乾癬はウィルスや細菌、かびによる皮膚疾患ではないため感染することはありませんし、死に至る病ではありませんが、根本的に完治する方法が解明されていない病気です。症状が良くなったり悪化したりを繰り返すので長く付き合っていかなければなりません。従って、症状が良くなっている期間を長くすることが治療の目的になります。

現在、完全に完治させる根本治療は確立していませんが、辛い症状を生活に支障ない程度に緩和する治療(対症療法)についてはいろいろな薬や治療法が進歩しています。旧来からあるステロイド系消炎外用剤の治療のみならず、乾癬用外用剤のビタミンD3外用剤(ドボネックス・オキサロール等)をはじめ、紫外線療法(PUVA・UVB療法)、ビタミンA酸内服療法(チガソン内服)、免疫抑制剤内服(シクロスポリン内服)など、症状や応じて私達の治療選択の機会は増えてきています。また、乾癬発症に関連する遺伝子の解明など今後に期待される研究も現在さかんに行われています。

そのため、積極的な治療を進めていても長期間体の見える部分に皮疹を伴うことから、他の皮膚炎に比べ日常生活の中で精神的な苦痛、悩みもを多く抱えて過ごされている患者も少なくありません。 また、関節症性乾癬や膿胞性乾癬の場合、皮疹の発症の他に患部の痛みを強く生じるために日常生活に支障を来すことも多く、就労に支障が出るなどの問題を抱えながら生活をしている方が数多くいます。

アトピーやかぶれ(接触性皮膚炎)などに代表される湿疹との違いは、先ず、湿疹は赤いブツブツ(丘疹)水ぶくれ(水疱)あるいは平たい赤い部分(紅斑)ができます。大抵は痒みを伴い、引っ掻くうちに広がったり、がさがさになったり、じゅくじゅくしたりし、慢性化すると、皮疹(=皮膚病変部のこと)が盛り上がったり、かさかさした「あか」のような角質(鱗屑)やかさぶたが付いたりします。このように、痒みがあり(睡眠不足を引き起こすほどかゆみの強い患者さんも多い)慢性化すると正常皮膚との境目があいまいになるのが特徴です。一方、乾癬は一般的に湿疹ほどには痒みは強くなく、(出来初めや、症状悪化時には痒みのある患者さんは多い)乾癬皮疹と正常皮膚の境目が極めてはっきりしているのが特徴と言えます。


乾癬の種類

【尋常性乾癬】psoriasis vulgaris
一般的に乾癬というとこれを指し、尋常性乾癬がおよそ90%を占めています。

【関節症性乾癬】psoriatic arthritis
乾癬にさまざまな程度の関節炎を伴ったもの。関節リューマチに似ていることもありますが、血液検査ではリューマチ反応は陰性です。このタイプは最近特に増加傾向にあります。初期の症状は皮疹の悪化により関節症を伴い手の指の第一関節が腫れ痛む傾向が多く、膝・肘・手首・足首、ときには腰にこの症状が現れます。また、皮疹の症状が軽快しても、関節症が残ることが多く、無理をしない程度のリハビリが不可欠です。また、男性に多い傾向にあり、乾癬が悪化すると関節症状も悪化します。乾癬が軽快しても関節症状が軽快しないことがしばしばあります。

【膿庖性乾癬(掌蹠膿疱症)】pustular psoriasis
尋常性乾癬が悪化し、赤みが出たあとに膿疱(白い、膿のツブツブ)が多数出現するタイプです。高熱がでたり関節痛を伴ったりするのために、入院して、治療する必要があります。尋常性乾癬が先行せずに、最初からこのタイプとして発症することもあります。手のひらや足底だけに限って出現する特殊型を「掌蹠膿疱症」と呼びます。「掌蹠膿疱症」は(溶連菌等の)細菌感染に関連があると言われており、特に扁桃腺炎、歯槽膿漏、副鼻腔炎(ちくのう)などに関連があります。また、喫煙者(慢性咽頭炎を起こしやすい)にも多いと言われています。歯科金属に対するアレルギーがこの病気の引き金を引くともいわれています。扁桃腺炎などを「細菌の成分に対するアレルギーの引き金」と考えれば、これらを併せて、全て、「口の中のアレルギートラブル」が本症状の誘因ではないかと疑いますが、それが何故遠くの皮膚に症状を来すのか全く不明です。

(汎発性膿疱性乾癬)
急激に少しジュクジュクした赤い皮疹、無菌の膿疱が全身に多発・発熱を伴います。角層直下に好中球浸潤が認められ、爪甲は肥厚したり、爪がはがれたりします。口腔粘膜に円弧状病変、舌には地図状舌をつくることがあります。また、関節痛などの関節症状を伴ったり、目の炎症(結膜炎、虹彩炎、ブドウ膜炎)などもみられる場合もあります。その他、白血球増多、血沈の上昇、低タンパク血症、IgAの上昇、低カルシウム血症が認められます。尋常性乾癬の皮疹症状が先行する場合など、膿疱は融合し、膿海を形成する全身症状の汎発性膿疱性乾癬は国の特定疾患に指定されています。全身のだるさなども伴い入院治療を必要とします。日本では約千例の患者が存在し、全身衰弱、感染症などにより死亡することもあります。

(限局性膿疱性乾癬)
尋常性乾癬の悪化による病変などで、限局的に膿疱が出現する。また、膿疱性乾癬に分類されないとされる掌蹠膿疱症という手のひらや足の裏に限って出現するタイプもあり、特に細菌感染(扁桃腺炎、歯槽膿漏、蓄膿)に関係があると言われています。

【滴状乾癬】guttate psoriasis
急に小さい水滴ぐらいの大きさの皮疹が全身または体の一部に出現し、滴状であることから滴状性乾癬と言われ、症状は尋常性乾癬と同様です。急性に発症することが多く、掌蹠膿疱症同様、扁桃腺炎などが誘因になることがあります。扁桃腺炎がおさまれば、乾癬が消失することもありますが、扁桃腺炎で再び症状が出現することがあります。また尋常性乾癬に移行することもあります。

【乾癬性紅皮症】psoriatic erythrodermia
乾癬の悪化に伴い全身に広がり健康な肌がないほどになります。紅皮症への移行は、強い治療の継続や急激な治療の中止、そして、もともと紅皮化しやすい体質などによるものが多く、日頃から緩和な治療を気長に行うようにすることが大切です。

【その他、上記の種類に属さない乾癬】

類乾癬(類円形紅斑の症状が見られる)は、乾癬の治療と同様 PUVA、外用ステロイドを用います。


乾癬の症状

【皮膚症状】
乾癬では境界がはっきりして、少し盛り上がった赤い皮疹が出来ますがこれを紅色局面といいます。この紅色局面は頭や膝、肘などこすれやすい部分にできやすくこれらの部位を好発部位といいます。かゆみは個人差がありますが、皮疹が悪くなるときにかゆみも強くなる傾向があり、皮疹が出ていない部分でも傷つけたり、掻いたり、こすったりするとその部分に乾癬の皮疹ができ、これは「ケブネル現象」と呼ばれ乾癬を悪化させる原因になります。病気の勢いが強くなると好発部位以外の全身に赤い斑点がたくさん出てきて、やがてこれらが合体し地図状になります。
また、皮膚の表面にの白くてかさかさに乾燥した厚い垢(鱗屑--りんせつと言います。)が付着し、この鱗屑を無理にめくると点状の出血が見られます。これを「アウスピッツ現象」と呼び乾癬に特徴的な症状です。

【皮膚以外の症状】
尋常性乾癬では皮疹が主で内蔵を障害することはほとんどありませんが、時々、関節の痛みを伴う関節症性乾癬と呼ばれる皮膚以外の主な症状です。非常にまれですが眼症状(ブドウ膜炎など)を伴うことがあります。


乾癬の合併症

・関節症性乾癬でみられる関節症
・痛風
・ブドウ膜炎
・(既往症含む)高血圧、糖尿病、高脂血症、歯牙感染、扁桃炎、肥満、肝炎など


乾癬の原因

原因はまだはっきりわかっていませんが、欧米で頻度が高いことや、家族内発症が20~40%と高率であることが知られており遺伝的素因が推測されています(日本での家族内発症頻度は4~5%と低率)。その他、様々な外的因子(ストレス、感染症、薬剤など)や内的因子(肝臓病、糖尿病など)が加わって発病や悪化をするのではないかと考えられています。また、免疫抑制薬がこの病気に効くことから、乾癬は免疫反応で起こる炎症疾患であると推察されています。

ただ、原因は不明でも乾癬の増悪因子は分かっています。暴飲暴食、過度の肉体的、精神的ストレス、偏食、風邪をはじめとするいろいろな感染症、ある種の薬などです。
(乾癬の悪化因子例)
気候(冬)、ストレス(疲労)、外傷、感染症
その他:食品、日光、薬剤(ベーター・ブロッカー、非ス剤)、妊娠


乾癬の治療法

乾癬は慢性で軽快と悪化を繰り返すため一律な治療方針はなく、患者の病気の程度やおかれた状況に応じ治療法を選択することになります。通常、外用薬(塗り薬)からスタートしますが、外用薬にもステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬などがあり、それぞれ特性が異なります。内服薬(のみ薬)としては、レチノイド、シクロスポリン、メソトレキサートが主なものです。これに紫外線療法を加えた3つ(外用療法、内服療法、光線療法)が基本的な治療法です。さらにこれらを同時期に組み合わせたり、1つ1つの治療を時期的にずらしたりする方法もあります。病気の性質が慢性であることを考えて、治療効果と副作用(短期的なものも長期的なものも含めて)のバランスのもとに選択します。
関節炎が強い場合は、痛み止めの飲み薬を使います。また発疹の程度にかかわらず乾癬に対し内服薬を使う可能性が高くなります。

【外用療法】

■活性型ビタミンD3軟膏
主に乾癬治療は外用剤の使用が多く、また長期使用をしいられるため、ステロイド軟膏など副作用が心配されることが多くあります。
最近では、乾癬の外用剤として、「活性型ビタミンD3軟膏」が効果を上げ、また副作用もできるだけ患者の負担ならないように外用剤が開発されました。
ボンアルファ軟膏をはじめ、さらに高濃度のビタミンD3軟膏が開発されています。
また、高濃度であるから効果がすぐれているとは限らず、乾癬の症状や体質などによって効果も違ってくるようです。
外用剤として用いられる他の皮膚疾患には、魚鱗癬、掌蹠膿疱症、掌蹠角化症などがあります。

■外用ステロイド軟膏(副腎皮質ホルモン剤)
抗炎症剤として皮膚の病気に広範囲で使用されているもので、その効果は世界的に認められ絶賛するものですが副作用も多く、使い方にもよりますが、乾癬など長期間の治療が必要な場合には断続的に強い軟膏の使用は避けたい。また、効果とは別に寛解期間が短い。

【内服療法】

■チガソン(エトレチナート)
ビタミンA誘導体で、角化症治療剤で乾癬や魚鱗癬などの角化症に効果を示し、乾癬治療の特効薬的な存在です。また、効果とは反対に催奇性形があるため、妊婦、妊娠の可能性がある場合の使用は避けなければなりません。そして、中止後、最低でも女性は2年間、男性は6ヶ月間の避妊が必要です。そして、必ず出る副作用は唇がカサカサする口唇炎などの皮膚粘膜症状です。落屑、皮膚ひ薄化、脱毛などビタミンA過剰症ということになります。また肝臓の酵素が上昇することによる肝障害も出る場合もあり、内服中は、なるべくアルコールを控えるのが好ましい。そして、チガソンを服用中止後2年間は献血ができません。

■サンディミュンカプセル・内服液(シクロスポリン)
免疫抑制剤で、ヘルパーT細胞抑制、マクロファージ免疫応答作用を抑制します。チガソンと同様、重症乾癬に用いられ優れた臨床効果を示します。グレープフルーツジュースと一緒に服用しないこと、抗生物質などと一緒に服用しないことなど、予期せぬ免疫抑制作用が強められることがあり注意が必要です。副作用は特に高血圧、肝機能障害が重要です。一般に中度以上の乾癬治療に用いられ効果は高く、また、服用を止めると再び乾癬の増悪が避けられないことが多くあります。

■リウマトレックス メトトレキセート(methotrexate)改名
抗ガン剤で免疫を抑制する作用があります。白血病に用いられていましたが、世界的に慢性関節リウマチなどに効果があり、抗ガン作用に比べごく僅かな使用でしか服用されなかったたこと、安価なため、薬価を高め保険適用を受け「リウマトレックス」という新薬で発売されています。
治療は最低1~2ヶ月必要であり、効果は高いとされています。関節症性乾癬・膿疱性乾癬など重症乾癬の治療に用いられることが多い。また、肝機能障害を起こし易いので定期的に肝機能検査が必要になります。

(参考)
 関節リウマチの治療薬「リウマトレックスカプセル」(一般名メトトレキサート)を服用後に死亡し、薬との因果関係が完全に否定できずに「副作用」と判断された患者が99年8月の発売後、昨年11月までに134人に上ることが製造元のワイス社(東京都中央区)の調べで分かった。同社は副作用の情報を過去8回、「適正使用情報」としてまとめ、医師らに注意を促してきたが、近く9回目を出し、改めて服用を禁忌としている腎障害や慢性肝疾患の患者は使用しないことなどを呼びかける。
 同社によると、メトトレキサートは、医師の処方で飲むカプセル薬で99年3月に承認された。今年度の推定使用患者は約11万7000人。副作用は造血機能が低下する骨髄抑制などの症状で、服用後に死亡した人のうち、死亡時期が確認できたのは99年3人、00年10人、01年24人、02年22人、03年32人。04年は11月末まで38人。その後、今年1月末までに22人の死亡例があり、関連を調べているという。
 メトトレキサートはリウマチ治療薬として認可される以前から、抗がん剤として医療現場で広く使用され、多数の副作用被害が報告されていた。
 同社は「亡くなった患者の中には他の薬を併用していたり、リウマチ以外の重い合併症の方もいる。今後とも使用に関しては、副作用の可能性など注意喚起をしていきたい」と話している。(毎日新聞:Yahoo!掲載記事引用)

■漢方薬 
治療は幅広いが乾癬には温清飲(ウンセイイン)、桂枝茯苓丸(ケイヒプクリョウガン)が主に使用される。単独に服用する場合、温清飲+桂枝茯苓丸の複合で用い、違う効果を引き出します。しかし、漢方は体質などにより治療が異なりとても幅広い。

(陽・実証)防風通聖散、大黄牡丹波湯
(中間証) 桂枝茯苓丸、温清飲、消風散
(陰・虚証)当帰飲子、当帰芍薬散

■内服ステロイド剤
一般には、ステロイドという言葉は外用剤で処方される頻度が高いですが、ときには重度の乾癬や、関節症乾癬の痛みの緩和を含めた症状で用いられます。ただし、副作用が非常に危惧され、乾癬治療としては、ほとんど行われていません。 
汎発性膿疱性乾癬はステロイド内服の減量時に発症することが多くあり、尋常性乾癬の治療においてステロイド内服は原則的に禁忌とされています。

■抗生物質(補助的な薬)
扁桃腺炎などの感染症が乾癬の悪化になるために対感染症に使われます。また、扁桃腺炎などが誘因で滴状性乾癬が発症の場合にもよく使われます。

■EPA エパデール(補助的な薬)
n3系脂肪酸。乾癬の炎症を抑制します。食物では「いわし」などに多く含まれる。

■抗アレルギー剤 アレロック(補助的な薬)
主に尋常性乾癬の症状で掻痒感の強い場合に、かゆみ止めとして用いられます。アレルギー体質の改善のため花粉症などにも効果を現します。

■抗ヒスタミン剤(補助的な薬)
皮疹のかゆみを和らげます。眠くなりにくい抗ヒスタミン剤として開発されています。人によって効果はさまざまであり、相対的に効果が強いほど眠気などの副作用などがあります。薬の種類などを変更したりすることで、自分に合う薬を処方されるのが望ましい。

【光線療法】

■PUVA療法
psoralen‐ultraviolet A therapy(プーバ療法)は、ソラレン誘導体(psoralens)を内服または外用した後、長波長紫外線(ultraviolet A)を照射する光化学療法の一種で本療法により、細胞DNA内にソラレンが結合し,細胞増殖を抑制させます。

一般に乾癬治療の第一選択として存在します。このPUVA療法が乾癬に効果・副作用の面で優れています。ただ、光線療法が過敏に反応し、逆に増悪因子となるケースがあると、この治療は選択できません。当然ながら、治療前にパッチテストを行います。同様に紫外線は乾癬を抑える上で有効だと言えますが、この療法については紫外線を照射した場合と根本的に効かせるところが違います。また、長期間、この療法を続けると皮膚にシミが出来ることが多く、将来的に皮膚ガンの可能性も秘めており、シミが多くなっている場合は避けざるを得ません。

■BathPUVA療法
ソラレン風呂に入って乾かし照射する。一般のPUVAより効果があります。医療機関における機器設備等の問題があり、現在、日本では部分的ではあるが徐々に浸透しつつあります。

■UVB療法
中波長紫外線を照射します。効果はPUVAに劣るが手間がかからず、PUVAに比べ光線を照射するだけの簡単な治療なのでこの治療を行う医療機関は多い。

■Narrowband UVB
最近の乾癬治療では注目をされているものでUVB療法の改良型。波長311から313ナノメートル(ナノは10億分の1)の紫外線を用います。欧米で開発され、日本でも大学病院などで治療されるケースが増えつつあり、ステロイド、ビタミンD3外用で効果がなくPUVA療法も効果のないケースでも治療効果が出る場合があります。
寛解期間が非常に長いとされ、数ヶ月~半年と続くケースが多い。照射時間が短く、また光線療法では皮膚ガンなどの重大な副作用などが危惧されることを考慮しています。他の皮膚疾患治療で多く使用されています。

■RePUVA療法 
チガソン内服+PUVA療法の複合治療で、少量のチガソン内服を用いることで効果のある例が多いといわれており、PUVA単独での治療よりもより速やかに皮疹が消腿する場合が多く治療効果が期待されています。
ちなみに、シクロスポリン内服+PUVA療法は行わない。また、ドホネツクス軟膏を塗布後にPUVA療法は行わない。

■ゲッケルマン療法 
タール剤と紫外線を組み合わせた古来から行われてきた療法で、現在でもこの療法を行っている病院があります。乾癬に効果があるものの、入院などによる治療、施設的な問題もあり次第に利用が減っています。この治療の後継的な療法がPUVA療法です。

■Imgram療法
ブラジル産の樹木から抽出されたものが乾癬に効く成分を含む誘導体として合成されたものを塗布する。しかし、皮膚などに相当強い刺激があるためあまり実施されていない。

■他、遠赤外線療法等
詳細不明

〔炎症と角化症に対する治療法での分類〕

1.皮膚の炎症を抑える

◎ ステロイド外用剤
◎ サイクロスポリン内服薬
◎ メソトレキサート内服薬
◎ 紫外線療法(PUVA.UVB)

2・表皮増殖(角化症)を抑える

◎ ビタミンD外用剤
◎ レチノイド(チガソン)内服薬
◎ 紫外線療法(PUVA.UVB)

3・その他個別の関連症状に対する治療

◎ 非ステロイド系消炎鎮痛剤
 (関節症乾癬の関節炎に対して)
◎ 抗生物質(関連する感染症に対して)