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骨粗鬆症の予防策 骨粗鬆症の治療法 薬&サプリメント

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骨粗鬆症とは

生体内のカルシウムの約99%は歯と骨で蓄えられてると言われています。 骨粗鬆症とは「骨量」が減り、骨がスカスカの状態になり、まるで軽石の 様にもろくなってしまう疾患です。
骨量は約20才前後を境に徐々に減少して行くと言われています。 また、血液中にもカルシウムが通常保たれていますが、偏食などで 血中カルシウムが充分ではない場合などには、骨のカルシウムが血中へ 溶け出し、血中カルシウム量を正常に保とうとします。
骨量減少と血中への長期流出が続いてしまうと、この「骨粗鬆症」になる 可能性が高くなると言われています。
現在日本では、男女合わせて約1000万人の患者がいるとされ、高齢者の寝たきり の原因では、1位の脳卒中についで、骨粗鬆症による骨折などが2位(約20%) という報告があります。骨粗鬆症の骨折は身体のどの部位でも起こる可能性が ありますが、負荷がかかる「大腿骨の頚部」や「脊椎」の圧迫骨折などが 圧倒的に多いと言われます。そのため、歩行困難などを引き起こし寝たきり へとなる事が多いのです。
また骨粗鬆症は、閉経後の女性が特になりやすいという事も特徴とされます。


骨粗鬆症の種類

骨粗鬆症は大きく「原発性骨粗鬆症」と「続発性骨粗鬆症」の2つに分けられます。

【原発性骨粗鬆症】
このタイプの中でも最も多く見られる症状は「退行期性骨粗鬆症」とされ 女性の閉経後のホルモンバランスや男女の老化などが原因の疾患です。

<閉経後骨粗鬆症>
50才以上で、閉経後に多く見られます。女性ホルモンのひとつである 「エストロジェン(卵胞ホルモン)」はコレステロールをもとに卵巣で合成される ステロイドホルモンで、卵胞の発育及び子宮内膜などの増殖促進などの働きが あります。またこのエストロジェンは、カルシウム吸収を助け、骨を強化する 働きもあるため、閉経後にエストロジェンが激減する事により骨がもろく なりやすいのです。

<老人性骨粗鬆症>
男女共に、老化が原因と言われています。老化により、ビタミンDの減少するため 腸からカルシウムの吸収がスムーズにいかなかったり、腎臓の尿細管においての カルシウムの再吸収が行われなかったりといった事でカルシウムが不足がちに なると言われています。

<その他の原発性>
妊娠後骨粗鬆症は妊娠中に見られるもので、カルシウムの不足が原因とされます。 摂取の目安としては一般成人必要量約600mgに対し、妊娠・授乳期の女性は 約1000~1100mg、1日に必要と言われています。 また他には、若年性骨粗鬆症などがありますが、この疾患は稀な疾患だと 言われます。

【続発性骨粗鬆症】
原発性とは異なり、原因となる疾患によるタイプとされます。
<薬>
長期にわたり酸化製剤など特定の薬を服用する事により起こる。

<関節リウマチなど>
疾患部位周囲の骨が弱くなり、また疼痛を伴うために行動困難になる。

<糖尿病など>
糖尿病には、Ⅰ型とⅡ型2種類あり、Ⅱ型の方は生活習慣病ですが このタイプはそれではない、Ⅰ型糖尿病で見られると言います。 また、高い確率で網膜症などを併発されるので注意が必要です。

<副甲状腺機能亢進症など>
副甲状腺ホルモンなどが過剰になると、血中カルシウムが過剰になり 骨の破壊が進んでしまうと言われています。

<婦人系疾患など>
卵巣などを両方摘出してしまうと、ホルモンバランスが大幅に 乱れる事により引き起こされやすくなると言われます。

<その他>
乱れた食生活などや先天的な骨格形成不全などでも見られる ようです。


骨粗鬆症の症状

「サイレントディジーズ」という言葉があります。これは「沈黙の病気」 という意味を持ち、生活習慣病や歯周病、そしてこの骨粗鬆症も含まれる と言われ、静かにジワジワと進行して行きます。 骨粗鬆症の初期症状は、全くと言って良い程ないとされます。しかし 「腰が曲がってきたり」「身長が縮んだ」などと思われる場合には 骨粗鬆症を疑った方が良いでしょう。そして更年期などを過ぎる頃から 前屈したり、立ち上がったり荷物を持って歩いたりする時に自覚症状として 疼痛が脊椎部位などに起きるようになります。この頃になるとちょっとした 転倒でも骨折しやすくなり、特に大腿骨の根元や手首、上腕骨、肋骨などが 起こりやすい部位だと言われていますが、脊椎の圧迫骨折などは、脊椎の 1部がスカスカになりつぶれてしまった状態で、骨粗鬆症において最も多く 見られる症状と言われています。しかし、この症状は「変形性腰椎症」でも 多く見られ、診断は慎重に行います。骨折だけを見ると大きな相違はない ようですが、骨粗鬆症は「骨とホルモンバランス」が原因であるのに対し 変形性腰椎症は「椎間板と運動学的な負荷」が原因であるという相違点が あると言われています。しかし、異なる疾患だと決め付けずに各々の 状態と症状を良く医師と相談したうえで治療を行う事が大切です。


骨粗鬆症の原因

骨も他の皮膚や髪と同様に絶え間なく代謝を繰り返しています(骨代謝)。 しかし、もとになるカルシウムが不足してしまっていたり、加齢などにより 骨の生成を促進するためのホルモンなどが不足してくると「骨新生」が 追いつかなくなってしまうのです。
骨量は誰でもみんな減少していきますが、減少のしかたは個人差があり 体質や生活習慣なども多く関わってきます。
また、骨粗鬆症は女性に多く見られると言いますが、それは女性の方が 男性よりも骨量が少なく、そして閉経後前述の「プロジェステロン」など 女性ホルモンが激減するためだとされています。 原因の詳細は以下のとおりです。

【老化など】
ホルモン分泌低下などや、骨を生成する細胞(骨芽細胞)の機能が低下 して行きます。また、これに加え腎機能も徐々に低下していくため ビタミンDの生成もスムーズに行われなくなるためカルシウムの代謝が 低下していくようです。

【食生活など】
牛乳が飲めなかったり、ヨーグルトなどの乳製品が嫌いであったりする 場合には小魚などの他の食品で摂取しましょう。 食事からの良質なカルシウムの摂取はとても大切です。 また、大酒やコーヒーの飲みすぎも骨量低下につながると言われてます から注意しましょう。

【運動不足など】
ほとんどの疾患原因の中に運動不足が含まれるようです。 骨も適度に運動をして強くして行く必要があります。 さもなくば、衰えが進み、筋力も同時に低下して行ってしまいます。 また、カルシウム代謝に重要なビタミンDなどは日光の照射を受け 皮膚でも生成されます。ですから、軽い散歩を行うだけでもいいでしょう。(あまり日差しが強い時は避けて下さい)

【その他】
タバコなどは、腸からのカルシウム吸収を邪魔し、尿中へ排泄するので 避けた方が良いでしょう。 言うまでもなく無理なダイエットも百害あって一利なしです。 また、他の疾患や薬などが原因のものでは、ステロイド、高カルシウム尿症 などがあげられています。


骨粗鬆症の予防策

ここでは、日常生活でできる骨粗鬆症の予防を紹介します。

【食生活では?】
まずはやはり「カルシウム」多く摂る事でしょう。私たち日本人は カルシウム不足と言われがちです。体内に入ってくる量よりも 排出される量が多ければ当然カルシウム不足になります。代謝は 個人差があるようですが、1日約600mgのカルシウムが必要とされ 常に多く蓄えておく場合には約800mgのカルシウム摂取が理想だと 言われます。ですから、乳製品や大豆類、小魚、野菜類を積極的に 摂るよう心がけましょう。また、吸収を促進するビタミンDなどの 食品類(レバー、いわし、かつおなど)と一緒に摂ったり、マグネシウム などと摂るといっそう効果的とされています。 インスタント食品類やスナック類などの摂りすぎはカルシウム吸収を 阻害しますから注意して下さい。

【運動などは?】
適度な運動などで、骨及び筋に刺激を与える事は、強化につながり ひじょうに効果的です。もちろん大きな負荷ほど有効ですが 年配の方や高齢者の方は、天気の良い日にゆっくり自分のペースで 散歩を30分ほどするだけでも充分です。負担に思わず、楽しめる範囲 で毎日行う事がポイントです。毎日が無理な場合は、週に2~3回だけでも OKです。万歩計などを使用してみたり、カメラ片手に写真を撮りながら などと工夫をしてみると良いでしょう。 また、運動に限らず主婦の方などは毎日の家事で動く事で充分の 運動量になると言われています。 注意点としては、転ぶ危険がある事はせず、また重い物を持ち上げ たり、強く身体をひねったりする体操などは避けて下さい。

【日光を浴びる】
日光を浴びる事はビタミンD生成のためにもとても大切です。皮膚中の 「プロビタミンD」が日光の照射でビタミンDとなりカルシウムの代謝を 促進してくれます。しかし、あまり日差しの強い時にあたる事はありません。 逆に日焼けや熱中症を起こしたりする危険性があります。 先のゆっくりした散歩などを適度な日差しの時に行うと一石二鳥ですね。

【その他】
これらの他では、生活環境に注意する事が望ましいと思われます。 それには、第一に転倒の防止をする事でです。コード類を整理したり、雑誌など つまずきやすい物は散乱させない事が大切です。また、段差などをなるべく なくす様に工夫し、階段なども手すりがあるのが理想です。 合わせて、他の疾患(めまい、膝・足痛、歩行困難など)がある方は医師と相談し 改善して行く事も大切だと言われています。


骨粗鬆症の治療法

骨粗鬆症の大切な事は「食生活」「運動」「日光浴」の3点と言われます。 ここでは、薬物療法などで用いられるものなどについて紹介します。

【カルシウム製剤など】
乳製品や魚類が苦手な方、食事からのカルシウムが不十分な場合に使用。
・乳酸カルシウム、リン酸水素カルシウムなど

【女性ホルモン製剤など(エストロジェン製剤)】 ホルモン補充療法は有効性が高い反面、子宮体ガンなどの副作用の危険性が ある物もある様なので注意が必要です。最近では貼るタイプなど副作用の心配 がない物も開発されている様ですから、医師に相談してみて下さい。

【イソフラボン製剤など】
主に骨格形成を促進し、効き目は比較的やさしいと言われています。
・イプリフラボン、オステンなど

【カルシトニン製剤など】
カルシトニンは、骨と腎蔵に作用し、骨の代謝をコントロールするのに 重要なホルモンです。今は注射剤(鎮痛効果もある)しかないようですが 現在、点鼻薬も開発しているようです。
・サケカルシトニン、ウナギカルシトニンなど

【ビスフォスフォネート製剤など】
欧米では前から使用されていた骨粗鬆症の薬で(骨破壊を強力に抑制する) 最近日本でも使用が可能になりました。この製剤により骨量がかなり増加し 約5年にわたり骨折の頻度も減少したという報告もあると言います。
・エチドロネート、ビスホスホネート、アレンドロネートなど

【活性型ビタミンD製剤など】
ビタミンDが不足している時や、高齢者などで生成がスムーズではない場合、 カルシウムの不足が思われる時などに用いたりしますが、副作用として 高カルシウム血症になる危険性があるので注意が必要です。
・アルファカルシドール、カルシトリオールなど

その他では、ビタミンK製剤などがあげられていますが、どの製剤も効き目など は個人差があるため、必ず医師とよく相談した上で使用して下さい。


薬&サプリメント

骨粗鬆症に用いられる薬品類は前述のとおりです。 骨を健康に保つには、やはり正しい食事と自分に あった運動などでしょう。それにより、骨代謝の コントロールなどをスムーズにし、丈夫な骨で 生活しましょう! しかし、現代社会においてカルシウムを毎日 の食事で約600~800mg摂る事は難しいという方は サプリメント類など使用する事も良いと言われます。 特に最近では、サプリメント類の種類も豊富で 「カルシウム・マグネシウム・亜鉛」などが一緒に なったタブレットなども見られます。カルシウムは 単独では吸収されにくいと言われ、マグネシウムなど が吸収をサポートしてくれます。 他では最近「大豆イソフラボン」などのサプリメント も注目されているようです。 しかし、サプリメントはあくまで「栄養補助食品」で 足りないものを補うだけですから、基本的には正しい 食事で摂取する事が理想です。 また、サプリメントを使用する際に少しでも疑問を感じたら 医師、薬剤師に相談する様にして下さい。