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耳鳴りとは 耳鳴りの種類 耳鳴りの合併症 耳鳴りの原因
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耳鳴りとは

耳鳴りとは周囲の音と無関係に頭の中で音が聞こえると自覚するものです。それがどんなものであれ、実際には無い音を耳で、あるいは頭の中で音として感じればそれは耳鳴りなのです。音色も音の大きさも人によって異なります。

耳鳴りは症状の1つであり、それ自体は病気ではありません。非常によくみられる症状で、程度の差はありますが、10~15%の人が何らかの耳鳴りを経験しています。

耳鳴りが起こる仕組みはよく分かっていませんが、耳鳴りが起こっているときの多くの場合は、同時に難聴を伴っていることが分かっています。しかも耳鳴りが起きている音とほぼ同じ質の音が聞こえにくくなるという難聴を伴っていることが分かっています。従って、耳鳴りがある場合は、難聴を起こす病気を疑う必要があります。

耳鳴りの問題点はこの頭(耳)の中でなっているというところにあるのです。そのためこの音から逃げられないとい感じてしまいます。耳鳴りは最近の現象ではありません。おそらく人類の誕生とともに耳鳴りを感じてきたようです。インドのある部族では頭の中に虫が住んでいて、それがほかの虫や異物と戦う音と信じられていました。
また、紀元前1600年のエジプトにおいては耳鳴りの治療のため耳に薬液を流し込んでいる絵がパピルスに描かれています。


耳鳴りの種類

耳鳴りは、大きく「他覚的な耳鳴り」「生理的な耳鳴り」「病的な耳鳴り」の3種類があります。

【他覚的な耳鳴り】
他覚的な耳鳴りは耳の周りの筋肉や関節の音、血管の血流の音などが本人は勿論の事、他の人にも聞こえます。これは聴覚の異常ではなく、耳の周囲の異常(顎関節症や顎筋肉の結節や腫れ、耳のそばの血管異常やそれに伴った高血圧等)によるものです。

【生理的な耳鳴り】
生理的な耳鳴りは健常者にも感じるものであり、例えば防音室や無音室などに入った時や夜に周囲が静かな時などに「シーン」と鳴ります。これは聴覚の異常では有りませんので何ら心配する事はありません。

【病的な耳鳴り】
病的な耳鳴りは鼓膜などの中耳に異常がないにもかかわらず、特定の音色の音がうるさく片側の耳か両耳で時々、または続けて鳴ります。病的な耳鳴りの症状は特定の音色の音がうるさく片側の耳か両耳で時々、または続けて鳴ると同時に難聴や眩暈、そして頭痛や吐き気を伴う事があります。

また、次のような分類もあります。

【1-A.自覚的(主観的)耳鳴り】

本人にしか聞こえない耳鳴りです。殆どの場合はこちらの耳鳴りです。耳鳴りの音は「セミ(蝉)」が鳴いているようと表現されることが多いのですが、それ以外にもさまざまな耳鳴りがあります。また同時にいくつもの音が聞こえている場合も少なくありません。
原因や障害部位ももさまざまですが、大半の耳鳴りは内耳や聴神経などの脳に入る前の比較的末梢でなっていると考えられています。

【1-B.他覚的耳鳴り(実際に体から音が出ている場合)】

他の人も(たとえば聴診器を耳のそばに当てることなどで)聞くことのできる耳鳴りです。耳鳴りの音はザーザー・ドクドクといった脈に一致した拍動(はくどう)音のことが多く、原因としては血管をとおる血液の音のことが大半です。外科的な治療が必要なことがあり、またそれにより治ることがあります。それ以外にも顎の関節からの音が聞こえる場合や、耳の中、特に中耳の筋肉が痙攣することで音が聞こえることがあります。

【2-A.無難聴聴性耳鳴】

難聴が無いのに耳鳴りが聞こえるものです。耳鳴りの数パーセントから20パーセントの人では耳鳴りがあるのに聴力検査をしても難聴がないと報告されています。しかし、普通の聴力検査ではなく、もっと高い周波数まで検査をしたり、もっと細かく周波数ごとの検査をすると難聴が見つかる可能性も指摘されています。

【2-B.難聴性耳鳴】

難聴を伴う耳なりです。

【3-A.急性耳鳴り】

最近起きた耳鳴り、3ヶ月から6ヶ月以内(期間にいついては確立していない)

【3-B.慢性耳鳴り】
3~6ヶ月以上経過した耳鳴り。外国ではこのように慢性と急性を分類していることがあるようです。

急性の場合はその原因に対する治療を試みることで耳鳴の消失を目標とし、慢性の場合には完全に耳鳴を無くすことはむつかしいことから耳鳴の苦痛の軽減を主な目的とします。


耳鳴りの合併症

耳鳴りは耳以外の障害によっても生じることがあり、貧血、高血圧や動脈硬化といった心臓や血管の病気、甲状腺機能低下症、頭部のけがなどが原因となります。片耳だけの耳鳴りや、音の大きさが変わる拍動性の耳鳴りは、より重症の可能性があります。拍動性の耳鳴りは、腫瘍、動脈の閉塞や動脈瘤、その他の血管の異常によって生じることがあります。


耳鳴りの原因

【他覚的な耳鳴り】
 聴覚の異常ではなく、耳の周囲の不調によるものです。

【生理的な耳鳴り】
 無音状態により鼓膜が緊張して起こります。

【病的な耳鳴り】
・内耳の異常によるもの
・感音性難聴やメニエール病によるものとして、内耳の蝸牛と呼ばれる感音装置から発せ られます。原因としては内耳の損傷や炎症、腫れそして水の滞留等によるものです。
・頚椎の異常(頚椎の歪み、ムチウチ、頚椎の圧迫)によるもの
 中枢性疾患によるもの
・聴神経腫瘍や脳腫瘍、脳動脈硬化、動脈瘤などにより引き起こされます。

【その他の原因】
大きな騒音や爆発音などによる損傷、耳の感染、外耳道や耳管の閉塞、耳硬化症、中耳の腫瘍、メニエール病など、耳に関連する病気やけがの75%以上が症状として耳鳴りを伴います。アミノグリコシド系抗生物質の投与やアスピリンの大量投与なども耳鳴りの原因となります。

【難聴を起こす以下のような病気は耳鳴りを引き起こすことが多くあります】

(老人性難聴)
加齢に伴い、通常、両方の耳に起こります。「キーン」という高音の耳鳴りが多い。

(メニエール病)
年層の女性に多く見られ、激しいめまいとともに起こる。片方の耳に起こることが多く、「ゴー」「ザー」という低い音の耳鳴りがする。放置すると難聴が残ります。

(急性低音障害型感音難聴)
メニエール病と同様、低音の難聴と耳鳴りがするがめまいは起こりません。耳鳴りと難聴の発作を何回も繰り返すとメニエール病に移行して行きます。

(突発性難聴)
はっきりした原因がなく、突然、難聴、耳鳴りが起こります。音に特徴がないが、「いつから聞こえが悪くなった」とはっきり自覚できます。片耳に起こります。

(音響性難聴、騒音性難聴)
音がうるさい環境にいたことで難聴になるもの。

(その他)
難聴を伴わない耳鳴りもあります。その場合はストレスなどによる心因性の耳鳴りが考えられます。また老人性難聴では、初期には難聴の自覚がなく、耳鳴りだけが聞こえるということもあります。


耳鳴りの治療法

耳鳴りにはいろんな治療方があります。逆に言えばそれだけ決定的な治療法がないということも言えます。

耳鳴りがする人には通常、ある程度の難聴がみられます。このため徹底的な聴覚検査を行うほか、頭部のMRI検査や側頭骨(外耳道の一部と中耳、内耳を取り囲む頭蓋骨)のCT検査を実施します。

耳鳴りの原因となっている病気を特定できなかったり、治療がうまくいかないこともよくあります。耳鳴りを我慢できる程度は人によって異なりますが、耳鳴りへの耐性を高めるための方法がいくつかあります。補聴器を使うと耳鳴りが抑えられることがよくあります。音楽が流れていると耳鳴りが気にならなくなる人もいます。一定音量で雑音を発生させる補聴器に似た装置(耳鳴りマスカー)を装着する方法もあります。非常に重度の難聴の人では、人工内耳を使用すると耳鳴りが軽減されることがあります。

【薬物療法】

ビタミン剤、血管拡張剤、血流改善剤などを使用します。また、肩こりや心身症、抑うつ状態を引き起こしている場合にはそれを軽減する薬物を使用します。
a;内服薬(含む漢方薬)
b;注射
c;鼓室内注入

  【心理療法】

耳鳴りによる不安や意識集中により苦痛の程度は左右されます。また、ストレスなども誘因の一つとして挙げられます。必要であればカウンセリングなどを受け、自律訓練法などの心理療法を行い苦痛の軽減に努めます。
a;バイオフィードバック法
b;心理カウンセリング

【音を利用した療法】

a;マスカー療法(マスキング療法)
器具を使用して耳鳴りに似た周波数の雑音を聞かせることによって耳鳴をコントロールするという方法です。
b;TRT療法
c;補聴器

【人工内耳】

【電気刺激法】

【理学療法など】

a;鍼、灸、マッサージ
b;レーザー、電磁波、低周波など
c;通気療法

【民間療法】

a;催眠療法
b;健康(?)食品