生活習慣病のいろは

病気のいろは
頭の病気 - 脳
頭の病気 - 目
頭の病気 - 鼻
頭の病気 - 口
頭の病気 - 耳
頭の病気 - 他
全身の病気
内臓の病気 - 肺
内臓の病気 - 心臓
内臓の病気 - 胃
内臓の病気 - 肝臓
内臓の病気 - 腸
内臓の病気 - 腎臓
内臓の病気 - 他
骨の病気
関節の病気
血液の病気
皮膚の病気
心の病気
女性の病気
性関連の病気
その他の病気
深呼吸ダイエット
生活習慣病とは 生活習慣病の種類 生活習慣病の症状 生活習慣病の合併症
生活習慣病の原因 生活習慣病の予防策

 生活習慣病の方に役立つ無料小冊子

生活習慣病とは

「生活習慣病」とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と規定され、がん、インスリン非依存性糖尿病(Ⅱ型糖尿病)、肥満、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、循環器疾患、慢性気管支炎、肺気腫、アルコール性肝障害、歯周病などが含まれるとされています。生活習慣は、特に日本人の3大死因であるがん、脳卒中、心臓病などの疾病の発症や進行に深く関わっていることが明らかになっています。また、生活習慣病の中でも、「肥満」「高血圧」「高脂血症」「糖尿病」は『死の四重奏』と呼ばれています。それは、これらの病気が互いに合併しやすく、しかも合併することでより加速度的に動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こしかねないからである。
また、これらの病気は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がないまま密かに病状が進行し、心疾患や脳血管疾患などの重大な病気を引き起こしてしまう可能性大。
そうならないためにも、生活習慣病の初期症状とも言える、『死の四重奏』を奏でないようにすることが肝心なのである。
なお、生活習慣病の英語訳「life-style related diseases」は、平成8年に厚生労働省が「成人病」に変えて使用を呼びかけた「生活習慣病」の直訳であり、海外では「adult disease」という方が一般的です。


生活習慣病の種類

生活習慣病には、次のような疾患が含まれます。
脳卒中(脳出血、脳梗塞)、心筋梗塞、高血圧、慢性気管支炎、肺気腫、肺扁平上皮ガン、大腸ガン、アルコール性肝炎、糖尿病、高脂血症、痛風、歯周病、ほか

●三大生活習慣病
1.がん
なんらかの原因によって、人間の正常な細胞が突然変異してがん細胞になり、際限なく増殖していく病気で、悪性腫瘍、悪性新生物とも言います。
正常な細胞を突然がん細胞に豹変させてしまう原因には、ストレス、不規則で不適切な食生活、紫外線、放射線、喫煙、発がん性物質などが深く関係しているといわれています。

2.心筋梗塞
心筋梗塞は、心臓そのものに栄養・酸素を送る冠状動脈がふさがり、酸素不足になっておこる病気です。冠動脈の内腔が完全にふさがってしまうと血液が遮断され、そこから先の細胞が壊死してしまうのが「心筋梗塞」、いわゆる心臓麻痺です。一部のみが詰まった場合は「狭心症」と言われ、区別されます。 不規則な食生活、運動不足、喫煙、ストレスなどによって血管が硬化して塞がりやすくなると、早朝のジョギングやゴルフなどで(血液が送られずに心ポンプが空転する)虚血性の心筋梗塞を招きやすくなるので、体の固い早朝の運動は、充分な注意が必要です。

3.脳卒中
脳卒中は、脳の動脈が詰まって血液の流れが妨げられる「脳梗塞」と、脳の動脈が破裂して出血する「脳出血」に大きく分けられます。
動脈が破裂し、出血してしまう最大の原因は高血圧で、血圧が高いと血管にいつも負担がかかるため、障害を受けます。また、脳梗塞は動脈硬化があると発症リスクがぐんと跳ね上がります。

●その他の生活習慣病
三大生活習慣病は死因の上位に挙げられる重大な病気ですが、その前段階でなりやすい生活習慣病が、高血圧や高脂血症、糖尿病などです。どれも自覚症状があまりないだけに、気がつかないうちに症状が進行してしまうこともがあるため、注意しなくてはなりません。

1.糖尿病
膵臓のβ細胞で作られるインスリンというホルモンの働きが慢性的に不十分になる病気で、Ⅰ型(インスリン依存型)とⅡ型(非依存型)があります。インスリンは、血液中のブドウ糖をエネルギーとして利用する時に働くもので、不足すると血糖値が上がり、高血糖状態になり、3大合併症である「網膜症」「腎症」「神経障害」を招きます。
糖尿病は遺伝形質を受け継いでいる人も少なくありませんが、暴飲暴食、動物性たんぱく質の摂り過ぎなども発症に影響しています。

2.高血圧
血管内の圧力がなんらかの原因によって高くなってしまったことで、血管に負担がかかりっぱなしになり、ある日突然血管が破れたり詰まったりしてしまうという怖い病気です。血圧以外、ほとんど自覚症状がないことから、サイレント・キラーと呼ばれています。
二次性高血圧と本態性高血圧の2種類がありますが、前者は心臓病や腎臓病などの疾患からくる原因のはっきりしたもので、日本人の高血圧は、後者が圧倒的に多く、その主な原因はよくわかっていません。また、本態性高血圧は、その体質が遺伝しやすいため、身内に高血圧患者がいる場合には注意が必要です。

3.高脂血症
血液中の脂質が何らかの原因によって増え過ぎてしまう病気です。血管壁に脂質が付着し、その結果内腔が狭くなって血液が流れにくくなります。

コレステロールそのものは体に必要な物質ですが、過剰摂取することによって血管を詰まらせてしまう原因になるといわれています。脂質の多い食品の摂り過ぎ、運動不足などが、コレステロールや中性脂肪の過剰摂取を招きます。なお、抗酸化物質が体内に充分あると、活性酸素を除去してくれるので動脈硬化になりにくいという説もあります。


生活習慣病の症状

生活習慣病は、一つの病気ではなくいくつかの疾患の総称であるため、その症状は疾患によりさまざまです。しかも一つの病気の症状は、患者の体質や生活習慣によって違ってきます。生活習慣病の恐ろしい点は、その多くが長い期間にわたって自覚症状がほとんどなく、知らず知らずのうちに症状が進行していくことです。その代表的ともいえる病気が、「高脂血症」「高血圧」「糖尿病」です。これらの病気は、そのまま放置しておくと、たとえば「動脈硬化」という血管の障害を引き起こし、やがて心臓病や脳卒中などの生命に関わる重大な病気につながる危険性が高まります。その意味で、「血管」と「血液の状態」が、生活習慣病を知るバロメーターのひとつであるといっても過言ではありません。また、この3つの病気は単独で発症することもありますが、それぞれが原因とも結果ともなることでお互いが合併症を誘発します。たとえば、糖尿病に高血圧が合併すると、脳疾患にかかるリスクがぐんと高くなることが知られており、そうして発症した場合の治療は困難の度合いを増し、いわゆる「生活の質」を極端に引き下げることにもなります。


生活習慣病の合併症

「高脂血症」「高血圧」「糖尿病」の3大生活習慣病は、そのまま放置しておくと「動脈硬化」という重大な血管障害を引き起こし、やがて心臓病や脳卒中などの生命に関わる危険性が高まります。これに「肥満」が加わると「死の四重奏」と呼ばれます。
こうした生活習慣病は単独で発症することもありますが、それぞれが原因とも結果ともなることでお互いが合併症を誘発します。また、たとえば、糖尿病に高血圧が合併すると、脳疾患に罹るリスクがぐんと高くなることが知られています。

●高脂血症
高脂血症は、動脈硬化の大きな原因であり、さらに動脈硬化が引き金となって心臓病、脳梗塞へ進むことが多いため、注意が必要です。
●高血圧
高血圧はさまざまな病気のもとだといわれており、全身を網羅する血管を傷めるため、動脈硬化を引き起こし、脳卒中、心臓病、腎臓病などを招く元といわれています。血圧をコントロールするだけでそうしたリスクをかなり低下できます。
●糖尿病
「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」が糖尿病の三大合併症です。


生活習慣病の原因

生活習慣病は、その名の通り「生活習慣」が発症や進行の原因となります。しかしそれだけですべての病気が起こるわけではありません。たとえば胃がんの場合、不規則な生活や偏った食事、塩分や熱いものの摂りすぎ、喫煙やストレスなどが病因と考えられていますが、そのほかに遺伝的な特質や、ピロリ菌や有害物質などの外部環境要因も疾患の発症に大きくかかわってきます。これは「がん」に限ったことではなく、糖尿病にしても高血圧にしても、すべての生活習慣病についていえることです。

1.生活習慣要因
食生活・運動・休養・睡眠・精神活動・飲酒・喫煙など。それらにより、自分の身体に無意識に無理をさせることとなる。

2.外部環境要因
病原体、有害物質、事故、ストレッサーなど。本人の意思に関わらず外からやってくるもの。

3.遺伝的要因
遺伝子異常、加齢など。

さらに生活習慣要因では、以下の要因がそれぞれの生活習慣病の発症リスクとなります。

1.食習慣(過食、遅い夕食、早食い、偏食、野菜不足、動物性脂肪過多、精製・加工食品過多、外食など)
糖尿病(成人型)、肥満、高脂血症、高尿酸血症、循環器疾患、大腸がん、歯周病など

2.運動習慣(主に運動不足)
糖尿病(成人型)、肥満、高脂血症、高血圧、循環器疾患など

3.喫煙
肺扁平上皮がん、食道がん、慢性気管支炎、肺気腫、循環器疾患、歯周病など

4.飲酒
アルコール性肝疾患、高血圧など

●「健康日本21」
現在わが国で行われている健康づくり運動。9つの分野に関して、10年間の目標を定めて、それを達成すべく国民的な運動を展開しています。9つの分野とは、生活習慣に関わる要素として、栄養、運動、休養、たばこ、アルコールの5つに加え、具体的な生活習慣病として、虫歯や歯周病、糖尿病、循環器疾患(心臓病や脳血管の病気、およびその危険因子である高脂血症や高血圧など)、がん という4つの疾患をいいます。これらを見直し、予防することにより、壮年層の罹患率を半分に減らそうとしています。


生活習慣病の予防策

生活習慣病の予防には、食事、運動、日常生活での改善が求められます。

●食事
食事の時間が不規則だったり(とくに遅い夕食)、好きなものを好きなだけといったバランスの悪い食習慣は、生活習慣病の元凶です。間食や夜食、外食、コンビ二フードを控え、腹八分目を守り、野菜を充分摂ることが必要です。

●運動
適度な運動は血管を丈夫にし、循環器系や呼吸器系の機能を高め、身体全体の機能を向上させます。運動には脂肪燃焼効果があり、生活習慣病の大敵である肥満の予防になります。
同時に気分をリフレッシュさせ、ストレスの解消につながります。  
生活習慣病予防には、ウォーキング、サイクリング、水泳、ヨーガ、太極拳などの酸素を使いながら長時間続ける「有酸素運動」が効果的です。
なお、深呼吸には、自律神経を静める作用があります。イライラした時や落ち込んだ時は、背筋を伸ばして、ゆっくりとお腹をふくらませながら息を吸い込み、肩の力を抜いて、ゆっくりと息を吐き出のを3回程度繰り返してみましょう。

●ストレス
緊張や不安、イライラなどの精神的圧迫を与えるストレスが健康に悪いという理由は、体内で大量の活性酸素を発生させ、いろいろな臓器細胞に障害を与えるからです。とはいえ、ストレスは身体にとって必要なものでもあり、ストレスのすべてが心身に悪影響を与えるわけではありません。また、現代社会ではストレスと無縁でいることも難しいと言えます。大切なのは、自分に合った気分転換やリラックスの方法を見つけ、ストレスと上手につき合うことです。

●入浴
入浴は、リラックスの効果を高めるのに最も手軽なストレス解消法です。また、スムースな入眠にもつながります。

●睡眠
睡眠の1サイクル(約1時間30分)は、深い眠りと浅い眠りで構成されています。眠りについてから起きるまでの時間は1時間30分の倍数が理想的だといわれています。
就寝の1時間ぐらい前にストレッチなど軽い運動を心がけ、眠れないときは、温めた牛乳(50~100ml)をゆっくり飲むとよいでしょう。寝酒は中途覚醒を招くこともあるので、できるだけ控えるようにします。

●喫煙
忙しい仕事の手を休めての一服は、気分転換には一役買っているかもしれません。また、吸いたいのを無理に我慢すると、余計にストレスが溜まるもといわれています。しかし、喫煙はメリット以上にデメリット、つまり健康を脅かすリスクの方がはるかに大きいため、やはり禁煙することをお勧めします。徐々に喫煙本数を減らすと、成功しやすいといわれています。

●飲酒
適量のアルコールは、むしろ健康によいといわれています。心をなごませ人とのつき合いの潤滑油になったり、疲労回復やストレス解消など心身にもよい影響をもたらします。 しかし適量を超えた飲酒は生活習慣病の大きな要因となり、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。