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口臭とは 口臭の種類 口臭の原因 口臭の予防
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口臭とは

「口臭」とは、呼吸や会話時に口から出てくる息が第三者にとって不快に感じられるものと定義されます。臭いの主な原因は、口の中の細菌類です。ある種の細菌が異常に繁殖したり、好気性細菌と嫌気性細菌のバランスが崩れたりすると、何らかの不快な臭いを生じるようになります。
臭いは鼻の中にある嗅細胞がにおいの分子をキャッチして、その情報を脳に伝えることで認識されるのですが、この嗅覚は主観的なもので同じ人間が同じにおいを嗅いでも、体調や精神状態によって受け止め方が異なる場合が多いです。
また、同じにおいを長時間嗅いでいると、そのにおいに慣れて反応しなくなるという特徴があります。こうした順応があるため、自分の口臭は自分ではなかなか気づきにくいものでもあります。逆に、自分で臭いと思っていても、他人が何とも思わなければ口臭ではありません。生理的口臭は誰にでも認められるものですが、この生理的口臭を他人から指摘されたことがきっかけとなって、口臭について深刻に悩む人が多いのも事実です。時には人と会うのを怖がり、引きこもりになったり、結婚もできないと考えるようになり、精神科を訪れるようなケースに発展することもあります。


口臭の種類

口臭には、大きく次の3つの種類があります。
●生理的口臭
誰もが持っているもので、通常はほとんど口臭とは認められません。ただし、朝起きたときや空腹時、緊張したときなどは、口の中に細菌が繁殖していたり、唾液の分泌量が少なかったりするので、一時的に口が臭うことがあります。また、食後3時間くらいすると食べかすから細菌が繁殖するといわれています。口の中の清潔を怠ると、その微かな臭いはやがて悪臭へと変わっていきますが、生理的な口臭は原因がわかっており、解消する方法もあるので、悩む必要はありません。

●病的口臭
むし歯や歯周病など口の中の病気によるほか、鼻の病気や呼吸器系(気管支、肺)、消化器系(胃、腸)、代謝系(糖尿病、肝臓病など)の疾患なども口臭の原因になります。

●飲食物や嗜好品による口臭
にんにく、ねぎ、タマネギ、ニラ、香辛料、アルコールなど、食品摂取による一時的な口臭のことで、誰もが臭います。

なお、他人には臭わないのに自分だけが口臭があると思い込んでいる「心因性」口臭については、口臭の定義からは外れます。


口臭の原因

口臭の95%は、口の中から生じる臭いだといわれています。つまり、食べ物のかすを餌にして嫌気性の細菌が増えると、口臭の主な成分であるメチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドなどの揮発性硫黄化合物を発生させ、さらに虫歯や歯周病が主な原因となって、生理的口臭が悪臭に変わるのです。唾液が少ないドライマウスになると、最近の殺菌力が落ちて細菌の繁殖を増やしてしまいます。睡眠中はどうしてもドライマウスになりがちなので、朝起きたときに口臭を感じやすいのです。
口臭の強さに個人差が出るのは、虫歯などの口内疾患の有無や、嫌気性の細菌の数の多寡によるものですが、細菌の数が多くなる理由は、主な原因である口内衛生の優劣やドライマウスだけではないようです。また、義歯や入歯の手入れが悪くても臭うようになります。

口臭の一部は、その他の疾患が原因となって起こります。たとえば、鼻の病気はやはり化膿性細菌が臭いを放ち、気管支や肺も外呼吸と直結しているため臭います。糖尿病や肝臓病でも独特のにおいを伴うことがあり、また胃潰瘍などによる胃腸障害ではゲップから臭います。

その他、喫煙者はニコチンによる臭いを発し、また断食や極端なダイエットにより体が一時的にケトアシドーシス状態(ケトン体による酸性症)になると、肺から酸味のある不快な臭いを生じます。ケトン体による臭いや、臭い成分を含む食物を摂取したときの口臭は、時間(24~72時間)とともに解消されるため、何の問題もありません。


口臭の予防

口臭の予防は、なんといてもデンタルケアです。つまり、正しい方法とタイミングできちんと歯を磨くことです。みがき残しがあるようでは、歯垢が培養され、口臭の原因になってしまうので、毎食事後に口をすすいだり、歯を磨くことが大切です。また、舌の清掃をして、舌苔をとることも有効です。食後に梅干やレモンなど、クエン酸が含まれたものを口に含むことで腐敗発酵を防止し、口臭を予防してくれます。また緑茶に含まれるカテキンが細菌の増殖を抑え、虫歯や歯周病を防ぎ、フラボノイドが口臭を予防します。

次に、唾液の分泌を増やすこと。唾液には口の中の細菌を撃退する殺菌作用もあるため、食べ物をよく噛んで食べると、唾液の分泌が活発になります。また、キシリトールなどのガム類を噛むことも、唾液の分泌につながります。

食生活の乱れなどにより腸内細菌叢のバランスが悪くなると、口臭の原因となります。口臭予防には肉料理中心の食事を避け、有害細菌が繁殖しにくい腸内環境をつくりましょう。また便秘を解消することも口臭・体臭予防につながります。


口臭の治療

口臭の治療は、原因となっている口臭物質の除去と口腔内疾患や口臭病因を改善することです。口臭の予防法同様、まず第一に口臭物質の発生源となる口腔内の不潔状態を改善することが必要となります。歯ブラシなどを使用して歯や義歯に付着したプラーク(歯垢)を除去することが大切です。
舌苔をとることも重要なので、舌表面をよく観察して、白色~淡黄色の舌苔が大量に付着している人は舌の清掃をします。タオルや軟らかい歯ブラシで、下の表面を擦ります。
そして虫歯や歯周病、その他の口臭を発生させている原因疾患を治療することは、口臭防止にとって当然のことです。

なお、現在は口臭予防効果をうたった洗口剤、清涼剤、菌磨剤、ガムが数多く市販されていますが、直接口臭を防止する作用は弱く、香料でにおいを隠す遮蔽効果や、精神的に安心させる心理的効果の方が大きいと考えられています。
また、甘草瀉心湯、半夏瀉心湯、六君子湯などの漢方薬は、口臭に効き目があるといわれています。いずれにしても、目下のところ口臭発生を完全に防止する治療薬はないと考えられます。