花粉症の治療
花粉症はアレルギー性疾患であるため、体質を改善しなくては完治することが望めず、短期間で根本的に治すことは非常に難しいといえます。しかしんがらQOLを考え、薬などを用いた対症療法により辛い症状を少しでも楽にすることはできます。
花粉症の症状が原因で事故や失敗などの2次的な要因を招かぬよう、症状の重い方は医療機関で治療を受けることを勧めます。
花粉症の薬は、いずれもヒスタミンの分泌を抑えるためのもので、内服、点鼻、点眼により服用できます。これにより、くしゃみ・鼻水がある程度治まり、目のかゆみも軽減されるわけです。
また最近では、原因となる花粉(抗原)の成分を注射することによって、身体を人為的に抗原に慣らしてしまおうという減感作療法が期待されています。いわゆるワクチンのようなもので、現在、西洋医学的に根治が期待できる唯一の治療法といわれていますが、効果が現れるまでに通常3~4年もかかるうえ、完治の割合はおおむね6割以下にとどまっており、課題も多いといえそうです。
こうした治療とは別に、日常生活のうえでも以下のような花粉症対策が有効です。
①花粉飛散情報に注意し、花粉の多い日はできるだけ外出しない。
②外出の際は、ゴーグル、マスク、スカーフ、帽子、表面のすべすべした衣服などを着用し、花粉の付着を極力避けるようにする。
③建物やクルマなどで外気の通り道にフィルターなどを設置する。
④帰宅したら玄関先で髪や衣服などを掃って花粉を落としてから家に入る。
⑤そしてすぐに、手、顔、目、鼻を洗い、うがいをする。
⑥窓を開けたままにしない。
⑦布団は丁寧に叩いてから取り込む。
⑧絨毯を敷かず、小まめに床を掃除する。
また、花粉症は自律神経が弱ったりバランスが崩れたり、過敏になると発症するので、疲れやストレスを溜めず、リラックスすることが必要です。そして香辛料やアルコールなどの刺激物は鼻の粘膜の毛細血管を広げて鼻づまりをもたらすので避け、過敏な体質を改善するために乾布摩擦や温冷浴を実施し、過度の冷暖房を避けるようにしましょう。
|