胃潰瘍のいろは

病気のいろは
頭の病気 - 脳
頭の病気 - 目
頭の病気 - 鼻
頭の病気 - 口
頭の病気 - 耳
頭の病気 - 他
全身の病気
内臓の病気 - 肺
内臓の病気 - 心臓
内臓の病気 - 胃
内臓の病気 - 肝臓
内臓の病気 - 腸
内臓の病気 - 腎臓
内臓の病気 - 他
骨の病気
関節の病気
血液の病気
皮膚の病気
心の病気
女性の病気
性関連の病気
その他の病気
深呼吸ダイエット
胃潰瘍とは 胃潰瘍の原因 胃潰瘍の治療 胃潰瘍の予防策 胃潰瘍の本

 胃潰瘍の方に役立つ無料小冊子

胃潰瘍とは

胃潰瘍(いかいよう)は、胃から分泌される胃酸(食べ物を粥状に消化し、外からの細菌の侵入を阻止するするために分泌するペプシンという成分を含む強力な酸)と、そのままでは胃の粘膜をも溶かしてしまうほど胃酸から胃壁(粘膜)を守るため自ら分泌している粘液とのバランスが崩れ、その胃酸によって胃粘膜まで消化して、初めは胃壁の表面がただれる程度ですが、それが進行すると傷となり胃壁に穴が空き、痛みを感じたり、場合によっては出血を起こす病気です。

更に進行して重度の胃潰瘍の場合は、粘膜の最も下の層からその下の筋肉層にまで達し、ひどい場合には筋肉層の下の漿膜層に穴があき、ときには穴が胃壁を突き抜けてしまうこともあります。また、十二指腸壁も胃壁と似た構造で、十二指腸潰瘍もやはり胃液と粘液との不均衡が生じて、十二指腸壁がおかされ起こるのです。胃・十二指腸潰瘍で、消化性潰瘍とも呼ばれています。

胃潰瘍は中年以降に多く、十二指腸潰瘍は若い人に多く見られます。男女差では、ストレスの影響を受け易い病気で男性に多いのが特徴ですが、女性の社会進出が進むにつれて女性にも増えてきました。また、消化性潰瘍と一口にいっても、短期間で治るもの、手術が必要なものなど、程度によって治療の方法は異なります。女性の社会進出が進むにつれて、女性にも増えてきました。

症状の三大特徴は、痛み、過酸症状、出血と言われています。

ストレスや不規則な食事などで、胃酸の分泌が増えたり、粘液の抵抗力が弱まったりして、胃酸と粘液のバランスが崩れると、胃酸が胃や十二指腸の粘膜を溶かしはじめ、傷ができたり穴があいたりするのです。また、治癒と再発を繰り返す潰瘍は、ピロリ菌感染による影響も指摘されています。

Google   ← 胃潰瘍をもっと調べる     Page Top


胃潰瘍の原因

胃潰瘍の原因は主に以下の様な事があげられています。

【ストレス】
胃潰瘍発生因子のナンバーワンは、多忙、緊張、イライラ、不安などのストレスです。 胃や十二指腸など消化器の病気だから何か食事に問題があるのではと考えたくなりますが、胃や十二指腸といった消化器考えるほど弱い臓器ではありません。たとえ1日に5度も6度も食物が送り込まれたとしても、また、脂っこい食物が多量に摂取されても胃は黙々と自分の役割を果たすタフな臓器なのです。但し、ストレス、とりわけ心理的ストレスには極めて弱いのです。

一般に、ストレスとは体に与えられた刺激とそのために起こる変化を言います。寒さや暑さと言った物理的な刺激もストレスと言いますが、胃にとって大敵なのは、そうしたストレスよりも、恐怖や緊張、不安、いらいらと言った心理的な刺激なのです。一般に、ストレスが溜まると言った場合はこの心理的な刺激を指します。

肉体的・精神的ストレスによって胃の粘膜の血液循環が悪くなり、粘液・粘膜の働きが低下し潰瘍を引き起こすのです。

多くの場合が、コントロールしにくい精神的ストレスがその主因であるため、治療や再発防止には医師の指示の下でしっかりした治療を受けることが必要です。


【ヘリコバクターピロリ菌などの感染】
最近、欧米では胃の粘液の中に生息しているヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)という菌が胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発や悪化に関係があるとされ、その細菌がつくり出すさまざまな物質によって、粘膜が刺激を受け炎症を起こし胃潰瘍の発症の下地を作っていると言われています。また、その除菌治療が十二指腸潰瘍の再発防止に極めて有効とする報告が数多くあります。

ただ、現在のところ、我が国ではヘリコバクター除菌の是非についてのコンセンサスは得られておらず、除菌による再発防止のメカニズムにはまだ不明の点が多く、胃潰瘍では除菌と再発防止の関連は十二指腸潰瘍ほどはっきりした成績は得られていません。


【痛み止めやステロイドなどの薬が原因のことも】
脳や肺、肝臓などの慢性病や、アスピリンやインドメタシン等の薬剤、解熱消炎鎮痛薬、降圧剤などを継続して服用していると、胃の粘膜の血液循環が悪くなり、粘液・粘膜の働きが低下し、胃酸過多な状態になり、胃潰瘍の起きる原因になることもあります。


【早食いや寝る前に食事をする習慣】
【タバコや酒の飲み過ぎ等】


⇒  胃潰瘍の本を調べるPage Top



胃潰瘍の治療

胃潰瘍は、生活習慣を正しくし、ストレスから開放されれば、手術をしなくても薬だけで十分治ります。逆に、どんなに良い薬を飲み、上手な手術を受けても、暴飲暴食を繰り返し、たばこを手放さず、睡眠も十分に取らないといった悪い習慣を続ければ潰瘍は悪化します。胃潰瘍の治療の基本は、心身を安静にし、生活習慣、特に、食習慣を正すことが何より大切なのです。

【一般療法】
潰瘍患者は、生活環境と潰瘍の発生・再発に因果関係を認めることが少なくないため、因果関係の推測できるストレス因子があればその除去を行います。


【食事療法】
現在における食事療法は、胃酸の攻撃をおさえて胃壁を守ることにポイントをおいた食事法と、防御力を強くすることに主眼をおいた食事法を合わせたものが基本となっています。

また、酸分泌抑制薬の適切な内服下では、原則として食事制限は不要です。刺激物を控える程度で良いでしょう。

(食事時間は毎日規則正しく)
毎日の食事時間はきちんと決めて規則正しくとりましょう。時間がないからといって朝食を抜いたり、慌ててかき込んだりしないようにしましょう。

(空腹の状態を続けない)
食事が取れないために、空腹のままで長い時間いることは良くありません。空腹を続けると胃酸によって胃の壁が消化され、潰瘍はますます悪化するのです。食事が取れなかったら、とりあえず牛乳を1本飲みましょう。牛乳には胃酸を中和させる働きがあり、エネルギーも結構取れるうってつけの食品です。

(腹六分目を守る)
空腹とは反対におなかが一杯で苦しくなるほど食べるのは胃に負担が掛かるので良くありません。1回に食べる量を少なくし、腹6分目から8分目ぐらいにしましょう。その代り間食を取って、量の不足をカバーすると良いでしょう。勿論、その場合でも、間食の時間は規則正しくしましょう。

(食後1時間は休む)
食後は食休みをとるようにしましょう。少なくとも30分、できれば1時間位はとりたいものです。仕事をしながら食事をしたりするのは一番良くないことです。それでは胃の消化作業は思うようには進みません。


【嗜好習慣】
(アルコール)
強い酒は胃液の分泌を抑制するなど胃の働きを低下させ、強い酒は胃の粘膜を直接破壊します。

(喫煙)
ニコチンは血管を収縮させ、胃粘膜の血の巡りに障害をおこし、潰瘍を起こしたり潰瘍の治りを遅くします。また、ニコチンは胃液の分泌を促進させてしますので禁煙した方が良いでしょう。

(コーヒー)
カフェインは胃を刺激し、胃液の分泌を促進する働きがありので、濃いコーヒーは潰瘍には良くないと言われています。現に胃潰瘍を患っている人は、少量のカフェインと言えども安心できません。飲まないで済ますことができれば、それに越したことはないでしょう。

どうしても飲みたいと言う人は、できるだけ薄いコーヒーにする、空腹時を避ける、何杯も飲まない、ミルクを入れることなどを念頭において下さい。


【薬剤】
消炎鎮痛薬では胃潰瘍を引き起こす可能性がありますが、そのほかにも副腎皮質ホルモン、糖尿病薬、抗生物質、降圧薬など多くの薬剤が潰瘍の発生と難治化に関係しうると考えられます。

しかし、一般的には酸分泌抑制薬が適切に内服されておれば処方を神経質に回避する必要はありません。これら薬剤は基礎疾患に対し継続投与の必要なことが多く、潰瘍との関連性が強い場合には、より胃粘膜障害の少ない薬剤への変更、酸分泌抑制薬の増量または制酸薬、粘膜被覆薬との併用を試みます。ただ消炎鎮痛薬では坐薬でも胃粘膜障害を引き起こす例があることを知っておくべきです。


【薬物療法】
H2(エッチツウ)プロッカーと言う酸分泌抑制薬が胃潰瘍に使われだして、胃潰瘍の薬物療法は全く変わりました。潰瘍の治癒率もあがり、胃潰瘍で胃の手術を受けることはほとんどなくなりました。H2プロッカーには、最初のタガメットに始まり、ガスター、ザンタック、アルタット等の多くの薬剤が開発されています。また、最近ではPPIというH2プロッカーよりもっと制酸機能の強い薬剤も発売され早くかつ高い治癒率をもたらしています。

維持療法胃潰瘍に対し防御因子強化薬を初期治療から併用すると質の高い潰瘍治癒が得られ再発の抑制につながるという成績があります。また治癒後の維持療法に用いると再発抑止に有用だと言われています。

ピロリ菌感染が原因の場合は、医師の処方に従った薬剤の服用により除菌を行うことが可能です。


【手術療法】
バリウム検査や内視鏡検査で潰瘍が見つかったら、がん細胞がないか直接組織をとって調べます。最近では、がん細胞がなければ手術をせず、ほとんどは胃酸を抑える薬と食事療法を含む生活指導で治療します。出血を起こしている場合にも効力を発揮する強力な薬がありますので、かつてのように入院や手術の必要な患者さんは減ってきています。しかし、胃に穴があいてしまった場合は、手術が必要になります。


Google   ← 胃潰瘍をもっと調べる     Page Top


胃潰瘍の予防策

次の項目に留意して生活習慣改善を心掛けましょう。

・ストレス解消を上手にし、規則正しい生活を心掛ける
・リラックスし、充分な休息をとる
・よく感で食べる
・冷たいものを控える
・消化が良く、栄養のバランスのとれた食事、規則正しくゆっくり食べる
・食事は毎日決まった時間に摂る
・牛乳、卵の動物性たんぱく質及び豆腐などの植物性たんぱく質を積極的に摂る
・繊維の多い野菜はよく煮る
・肉や魚はミンチにするか細かく切る
・揚げ(油っこい)物は控える
・香辛料、強いアルコールや炭酸飲料など胃を刺激するものは避ける
・お酒は控えめに。飲む前に、牛乳やチーズなどを食べて胃を保護しておく
・柑橘類(ミカン・グレープフルーツなど)を控える
・禁煙する
・薬は自己判断で使用しない

⇒  胃潰瘍の本を調べるPage Top



胃潰瘍の本

書 籍 名 著 者
患者と家族のための 胃炎・胃潰瘍Q&A 小林 絢三
胃潰瘍と壁細胞レセプター 土屋 雅春
急性胃炎と急性胃潰瘍の臨床―その分類と病因 大岩 俊夫
胃・十二指腸潰瘍 岡部 治弥
ストレス・イライラ胃潰瘍―一家に一冊よくわかる 杉原 理一
胃酸分泌機構と壁細胞受容体拮抗剤 大江 慶治
難治性胃潰瘍 中沢 三郎
日本人の胃潰瘍―胃潰瘍ならびに胃潰瘍症の疫学 五ノ井 哲朗
胃・十二指腸潰瘍 高橋 俊雄
胃・十二指腸潰瘍の方へ 平塚 秀雄
胃・十二指腸潰瘍はピロリ菌が原因だった 木村 健
ピロリ菌除去で潰瘍を治す 榊 信広
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断と治療 真興交易医書出版部
胃潰瘍・十二指腸潰瘍 再発防止・予防 自己診断カルテ 竹添 和英
胃潰瘍の診断と治療 関根 毅
胃潰瘍が白旗をあげるとき 大川 日出夫
胃・十二指腸潰瘍の診断と治療 メジカルビュー社
胃潰瘍の治療と再発防止―臨床の最前線 岡部 治弥
胃潰瘍とさよならする本 榊原 修
食事で治す胃潰瘍十二指腸潰瘍 主婦の友社
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の食事 日本放送出版協会
ハンディー版 胃・十二指腸潰瘍の食事と食べ方 主婦の友社
胃潰瘍の四季別献立―家族といっしょに楽しく食べる 尾山 美和子
胃・十二指腸潰瘍の人の食事 林田 康男
今日から使える 新編 胃・十二指腸潰瘍の食事献立 落合 敏
胃・十二指腸潰瘍の人のバランス献立集 荒牧 麻子
=胃・十二指腸潰瘍の食事と食べ方 主婦の友社


Page Top


上記の内容をご参考いただき、あなたの健康管理のためにお役立てれば、幸いです。
胃潰瘍に関する一切の診断と治療は専門医の指示に従ってください。