ヘルペスのいろは

病気のいろは
頭の病気 - 脳
頭の病気 - 目
頭の病気 - 鼻
頭の病気 - 口
頭の病気 - 耳
頭の病気 - 他
全身の病気
内臓の病気 - 肺
内臓の病気 - 心臓
内臓の病気 - 胃
内臓の病気 - 肝臓
内臓の病気 - 腸
内臓の病気 - 腎臓
内臓の病気 - 他
骨の病気
関節の病気
血液の病気
皮膚の病気
心の病気
女性の病気
性関連の病気
その他の病気
深呼吸ダイエット
ヘルペスとは ヘルペスの種類 ヘルペスの症状 ヘルペスの合併症
ヘルペスの原因 ヘルペスの治療法

 ヘルペスの方に役立つ無料小冊子

ヘルペスとは

Herpes(疱疹)という言葉は、小水疱(小さいみずぶくれ)が集った急性炎症性皮膚疾患を指します。 この疱疹はヘルペスウィルスに感染して起こるもので、普通は「単純疱疹」と「帯状疱疹」の2つをいいますが、風邪をひいたときにできる「熱の花」もヘルペスの仲間です。
好発する部位は、口腔粘膜、口唇、外陰部、指などですが、全身どこにでもできる可能性はあります。

ヘルペスは治療せずに放置していてもそのうち治りますが、抗ウイルス剤などの服用により、症状を抑え、回復を早めることができます。

「帯状疱疹」については別掲しているので、ここでは「単純疱疹」としてご紹介します。


ヘルペスの種類

単純疱疹には、以下の2つの種類があります。

【口唇ヘルペス】
古くから「熱の花」と呼ばれてきた皮膚病で、主に顔面、特に口の周囲に出ます。最初は皮膚に赤く変化して、ムズ痒くなり、数時間後にはその部分に小水疱が出現します。水疱は数個がかたまりとなり、次第に大きさを増していきます。
風邪などの病気や、海水浴やスキーなどの紫外線のストレスが、誘因となりやすいようです。
再発性であることが特徴で、人によっては毎週のように出る事もありますが、数年間出ないこともあり、疲労やストレスを溜めて免疫力を低下させないことが大切です。

【性器ヘルペス】
性器ヘルペスは外陰部が小水疱やかぶれたようにただれる疾患で、単純ヘルペスウイルス1型または2型の感染、再発で生じます。
症状は、最初に性器ヘルペスに感染したときは重く、再発や口唇ヘルペスの後で感染した場合は軽くすみます。

一方、ウイルスの種類でヘルペスを分類すると、ヘルペスウィルス科に属するウィルスで人に病気を起こすものは8種類が挙げられます。
1)単純ヘルペスウィルス1型:唇ヘルペス、ヘルペス性口内炎、ヘルペス性角膜炎、
                  カポジ水痘様発疹症、ヘルペス性脳炎など
2)単純ヘルペスウィルス2型:性器ヘルペスなど
3)水痘・帯状疱疹ウィルス: 水痘、帯状疱疹
4)サイトメガロウィルス
5)EBウィルス
6)ヒトヘルペスウィルス6型:突発性発疹症
7)ヒトヘルペスウィルス7型
8)ヒトヘルペスウィルス8型


ヘルペスの症状

【口唇ヘルペス】
唇ヘルペスは、発症当初は口の周りなどがむずむずと痒くなってきたり痛くなってきたりしたのち赤くなり、数時間内に小さな水疱がたくさん出てきてくっついたりしながら大きな水疱となります。その後約1週間~2週間くらいのあいだにかさぶたになり、かさぶたが剥がれるとと治ります。かさぶたを無理に剥がすと痕が残ったりえぐれたようになることがあるので気をつけてください。
単純ヘルペスは痕を残さないの普通ですが、抵抗力が低下している人ではえぐれた痕が残ることもあります。また、まれに患部近くのリンパ節がはれることもあります。

【性器ヘルペス】
性器ヘルペスに罹ると、性器に赤いブツブツや水ぶくれ、皮膚のただれなどができます。はじめてかかったときには強い痛みや発熱をともなうことが多いのに対し、再発の場合は小さな水ぶくれや潰瘍ができるだけの、軽い症状ですむことが多いようです。
先に口唇ヘルペスに感染していた人が、あらたに性器ヘルペスに感染したときは明らかな症状が出るケースは少ないですが、最初に感染したのが性器ヘルペスだという場合は、症状は酷くなります。
ヘルペスウイルスは、腰仙骨神経節の神経細胞で潜伏しつつ何らかの刺激があると再び暴れ出し、神経を伝って皮膚や粘膜に出てきて病変をつくります。ヘルペスという病気のやっかいなところは、しばしばこの再発をくり返すことです。


ヘルペスの合併症

ヘルペスの合併症としては、「帯状疱疹」には帯状疱疹後神経痛ほかいくつかの合併症がみられますが、単純疱疹については特記するような合併症はありません。


ヘルペスの原因

ヘルペス(単純疱瘡)は単純ヘルペスウイルスの感染で起こる病気です。このウイルスには1型と2型の2種類があり、主に1型は口唇や顔面などの上半身に、2型は性器やおしりの周囲などの下半身に発症します。乳幼児期の初感染では、症状があらわれることはまれです。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、直接患部に触れる接触感染のほかにも、ウイルスがついた衣服、タオル、食器などを介して感染することがあります。親子や夫婦など親密な間柄で感染することが多いといえます。

単純ヘルペスウイルスの感染経路は2通りが考えられます。第1は、幼少の頃に周囲の単純ヘルペスウイルス感染者から唾液等を通じて感染し、口内や口唇その他上半身に水疱・潰瘍を生じるケースです。日本人のほとんどの人が感染していると考えられているものの、発症する人は一部です。第2の経路は、性行為感染症として知られる性器ヘルペスです。近年では、衛星環境の向上などにより、単純ヘルペスウイルスに感染せずに成人に達する人も増えており、成人してから初感染を受ける例も多く、その場合は症状が重くなることがあります。


ヘルペスの治療法

単純疱疹をそのまま放置しても、水疱がかさぶたに変化して一応は2週間ほどで自然治癒します。 しかし現在では特効的な抗ヘルペスウイルス剤があり、飲み薬(錠剤または顆粒)や塗り薬(軟膏またはクリーム)として用いて治療すると、治癒が早まるだけでなく、不快な自覚症状が大幅に軽減するので、出来るだけ早期に治療を始めることもお勧めします。

口唇ヘルペスも性器ヘルペスも、軽症の場合は抗ヘルペス薬の外用を行いますが、原則的には、抗ウイルス薬の全身投与が基本です。近年米国では、市販されている抗ウイルス薬外用薬の使用に対し、耐性ウイルスの出現を増加させるおそれがあると警告しています。
初感染や中等症の場合には、抗ヘルペス薬の内服を行い、重症例や免疫不全者では抗ヘルペス薬の点滴静注を行います。細菌の二次感染を伴うことがあるので抗生物質の全身投与または外用を行うこともあります。