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膀胱炎とは 膀胱炎の種類 膀胱炎の症状 膀胱炎の合併症
膀胱炎の原因 膀胱炎の予防策 膀胱炎の治療法

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膀胱炎とは

膀胱炎は尿路感染症(腎、尿管、膀胱、尿道などの感染症)の1つで、大腸菌などの細菌が膀胱の中で増え、炎症を起こしている状態を指します。膀胱炎が圧倒的に女性に多いのは、女性は男性に比べて尿の出口と肛門が近く、尿道が短いので、大腸菌が膀胱に侵入しやすく、膀胱炎を起こしやすいからです。 年齢的には思春期の10代後半から老年期にかけて幅広く起こります。

症状は、トイレが近い(頻尿)、残尿感がある、排尿痛血尿などですが、ひどい時は尿が固まってでなくなることもあります。合併症のない単純な膀胱炎では、発熱はありません。

膀胱炎は、抗生物質で完全に治すことができます。しかし、再発しやすい病気でもあり、処方された薬を勝手に止めてしまったりしてきちんと治さないと、慢性化して疲れると症状が出るようになります。また、再発をくり返す場合は、子宮筋腫などの婦人科系の病気や膀胱がんなどの泌尿器科系の病気が隠れていることもあるので、医療機関を訪れる必要があります。


膀胱炎の種類

膀胱炎には、大腸菌などによる一般的な細菌性膀胱炎のほかに、間質性膀胱炎があります。

●間質性膀胱炎

膀胱炎の中でも非常に症状の重いものが、間質性膀胱炎です。粘膜だけでなく、その外側の間質や筋層など膀胱壁全体に炎症が及んでいて、膀胱容量は縮小しています。 症状は、排尿痛・残尿感・下腹部痛・頻尿など、細菌性膀胱炎に似ていますが、 尿検査で細菌は証明されず、抗生物質の治療は無効です。

狭義の間質性膀胱炎は、粘膜下の間質に著名な浮腫像などの病理所見を認める、自己免疫などアレルギーが関与して起こる膀胱炎のことです。アメリカでは、尿意切迫感・頻尿や下腹部や会陰部の疼痛を伴い、感染や特異的な病理所見を伴わない膀胱の疾患を間質性膀胱炎と診断しています。 そのせいか、アメリカでの間質性膀胱炎患者は70万人以上で、日本の50倍ともいわれています。

間質性膀胱炎は原因が不明で、やはり中年女性に多く、いまのところ完治させる治療法がありません。


膀胱炎の症状

膀胱炎の主な症状は、以下の通りです。

1)突然、排尿後に痛みを感じるようになる
2)尿が濁ったり、血が混じったりする
3)排尿の回数が極端に増える
4)排尿の終わりに、ツーンとしみるような痛みを感じる
5)残尿感があり、またすぐトイレにいきたくなる
6)尿に白いモヤモヤうや糸くずのようなものが浮かぶ
7)下腹部に違和感や軽い痛みがある
8)悪寒と一緒に高熱が出たりする

こうした膀胱炎の症状が治りにくく、再発を繰り返す場合には、糖尿病、膀胱がんや結石などが存在することがありますので、早めに泌尿器科の専門医に診てもらう必要があります。特に1度でも血尿が出た場合は、速やかに受診するようお勧めします。


膀胱炎の合併症

膀胱炎の合併症として最初に考えなくてはならないのが、間質性膀胱炎です。
間質性膀胱炎は、治療も複雑で時間がかかるので要注意です。
(詳細は「膀胱炎の種類」を参照のこと。)
また、炎症が腎盂に波及してしまうと、腎盂炎、腎炎を発症し、腎不全になることもあるので、これも注意が必要です。

一方、膀胱炎が招く合併症ではなく、膀胱炎の症状に他の病気が隠れているケースもあります。 たとえば、糖尿病。血糖値が高いと細菌や真菌などに対する抵抗力が低下し、感染症が重症化しやすくなり、重症の感染症のためにさらに血糖コントロ-ルが悪化するという悪循環を生じます。 さらに、膀胱がんや結石にかかっている可能性もあるので、膀胱炎の症状がひどくなったり、再発を繰り返すような場合は、早めに医療機関で検査を受ける必要があります。


膀胱炎の原因

細菌性膀胱炎の原因は、尿道から進入した大腸菌、セラチア、ブドウ球菌などによる細菌感染です。感染の大半は、排便後の清拭の失敗によるもので、他に、過労、陰部の不潔、性行為等が考えられます。 また、老人の場合は、尿を十分に出す力が衰え、膀胱内に尿がたまっていると、細菌が繁殖して膀胱炎を起こしやすくなります。

膀胱には細菌に対する抵抗力があるのですが、病気をしたり、疲れているとき、トイレをがまんしたり、冷えたりするなど、細菌に対する抵抗力が弱くなった場合に、一気に繁殖して膀胱炎を引き起こします。


膀胱炎の予防策

細菌性膀胱炎は、日常生活のちょっとした心がけで予防することができます。
それには、「膀胱内に菌を入れない」「膀胱内で菌を増やさない」「身体の抵抗力を落とさない」という3つの原則を守ることが大切です。

膀胱内に菌を入れないためには、排便の後はペーパーで前から後ろに拭くこと。 生理のときのナプキンや、おりものシートは3時間おきに取り替えましょう。 性行為の前には自分も相手もシャワーを浴びて身体や手指を清潔にします。また性行為後に排尿する習慣をつけるのも有効な予防法です。

膀胱内で菌を増やさないためには、トイレを我慢しないことが大切。水分をたっぷり摂り、なるべくトイレに行き、膀胱内の尿を長時間貯めないで早目に出すようにします。

身体の抵抗力を落とさないためには、ストレスや過労、過激なダイエットを避けてください。また下半身を冷やさないよう心がけ、風邪は早く治すなど、細菌に負けない心身の状態を保つことが必要です。

1年間に何回も膀胱炎を繰り返したり、症状がなかなか治らないい人は、間質性膀胱炎などの可能性があるため早めに泌尿器科の先生に診てもらうことをお勧めします。
また、たとえ1回でも血尿が出た場合は、かならず専門医で受診し、正しく治療してください。


膀胱炎の治療法

膀胱炎は、排尿時に不快感などの前兆があったり症状がごく軽い場合は、水分を大量に摂ることで治ることが多いものです。尿が勢いよく流れることにより、多くの細菌が膀胱から押し出され、残りの菌は体の自然の防衛機能によって取り除かれます。
が、それでも症状が進むようであれば、すぐに泌尿器科を受診します。

尿の細菌検査を受け膀胱炎と診断されたら、抗生物質を服用します。 症状は数日で治りますが、勝手に服用をやめると再発して慢性化する可能性があるので、必ず医師の指示に従うようにします。
また、症状が軽いからといって、病院で検査を受けずにナリジクス酸(ウイントマイロン)などの市販薬を勝手に服用するのは控えたほうがよいでしょう。市販薬により、原因となっている細菌の特定が困難になったり、中途半端な服用が細菌に耐性をあたえることになりかねないからです。

膀胱炎は、通常は抗生物質で完治しますが、尿流を妨げる物理的な原因を取り除いたり、子宮下垂や膀胱下垂など感染を起こしやすくする構造上の異常を治すには外科的治療が必要になります。いずれにしても、早めの対処が肝心です。