慢性疲労症候群のいろは

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慢性疲労症候群とは 慢性疲労症候群の症状 慢性疲労症候群の原因 慢性疲労症候群の予防策
慢性疲労症候群の治療法

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慢性疲労症候群とは

慢性疲労症候群(CFS)とは、原因不明の強い全身倦怠感、微熱、リンパ節腫脹、頭痛、脱力感や思考力の障害、抑うつ等の精神神経症状などが昼夜を問わず起こる病態で、この状態が長期にわたって続くため、社会生活が送れなくなることも多く、最近では社会問題になっています。
全身倦怠感は明らかに普通とは違う激しいだるさで、布団から起きれなかったり少し動いただけでもだるく、意欲はあっても仕事ができないほどの疲労感に悩まされます。
患者の大部分は25歳~34歳の女性で、高学歴で仕事熱心が特徴だといわれています。
CFSの発現の前には、心身に何らかのストレスがある場合が散見され、風邪をきっかけに起こることが多く、上記の他にもさまざまな症状が現れます。


慢性疲労症候群の症状

慢性疲労症候群の症状には、強い全身倦怠感、微熱、リンパ節腫脹、のどの痛み、頭痛、腹痛、筋肉痛、関節痛、筋力低下、脱力感、不眠、集中力や思考力の障害、抑うつ等の精神神経症状などがあります。
最も代表的な症状は、動くのも辛いほどの重度の疲労感です。発熱、鼻水、肺のうっ滞(肺胞という肺の空気袋の中に水がたまる状態)とともに極度の疲労感に襲われます。日常生活に支障があるほど重篤で、一般的に6カ月以上続きます。調子の良い日は軽い作業が出来ることもありますが、1週間の半分以上は自宅で休んでいることが多いほどです。また、身の回りのある程度のことは出来るものの、しばしば介助が必要で、日中の半分以上は寝て過ごすケースが多いようです。重篤な場合は常に介助が必要で、終日寝て過ごすことになります。


慢性疲労症候群の原因

これまで長い間多くの研究がされているにもかかわらず、慢性疲労症候群の原因は1世紀以上もわかっていません。原因が1つなのか複数なのか、身体的なものか精神的なものか、不明なのです。 1980年頃には、慢性疲労症候群はEBV(Epstein-Barr virus)に感染することで発症すのではと考えられており、さらに風疹ウイルス、ヘルペスウイルス、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)による感染が疑われていました。しかし最近の研究で、ウイルス性感染は症状が現れるのを早めることはあり得るものの、慢性疲労症候群の原因ではないことがわかってきています。
一方で、免疫系の異常が慢性疲労症候群の原因だとするほか、アレルギー、ホルモン異常、環境、ストレス、低血圧、脳への血流の減少、脳の外傷、手術、ある種の栄養素の不足が原因または発症の引き金になると指摘されています。特にストレスについては、多くの患者に共通する最も有力な誘発因子とみられています。


慢性疲労症候群の予防策

慢性疲労症候群の最も効果的な予防法は、「とにかくストレスを避け、十分な休息をとる」ということです。慢性疲労症候群の多くの患者が、ストレスを受けなかったらもっと何とかなっていたはず、と証言しているように、ストレスはまた、症状を悪化させる一番の要因でもあると考えられます。
さらに、身体の免疫機能を高めるために、規則的な食生活や適度な運動を心がけ、心身ともにレフレッシュすることも有効です。
食生活での注意としては、規則正しいバランスの取れた食事をすることのほか、砂糖、カフェイン、脂質を減らすことが大切です。慢性疲労症候群の患者は糖代謝に必要な酵素が不足しているといわれていますが、これは糖代謝が阻害されると、血液中の乳糖が増え、筋肉痛や血管性頭痛、パニック発作などの原因となると考えられているからで、まずは砂糖の摂取を控えるべきです。そしてカフェインは体内からミネラルを奪うので、避けるか減らすようにして、さらに脂肪が多すぎる食事は免疫に悪影響を及ぼすことがあるので、摂り過ぎには注意が必要です。こうした試みは、慢性疲労症候群の予防のみならず、より健康な状態を保つのに役立つので、積極的にトライするとよいでしょう。
なお、食事にあまり神経質になりすぎたり、ハードな運動をし過ぎたりすると、かえってストレスを増幅してしまうので、充分注意してください。


慢性疲労症候群の治療法

現在のところ、慢性疲労症候群に対する特効薬的な治療法はありません。感染症や抑うつなど、原因と考えられそうな疾患がある場合にはその治療を行います。
この病気を早く改善するための一般的な治療法としては、「ゆっくり休養する」ことが一番です。緊張感や責任感などによって「疲労」を自覚せずに隠れたまま悪化している場合が多いため、完璧主義だとよりいっそうストレスを抱えやすく、さらに疲労も蓄積しやすいものです。ですから、うつ病と同様、「がんばり」や「早く仕事に戻ろうという焦り」は逆効果になります。慢性疲労症候群は、時が経てば治る病気なので、家族や職場の同僚など周りの人の理解と協力を得て、ストレスを避けて焦らずに休養していれば、やがて全快が期待できます。
なお、慢性疲労症候群の対症療法として、症状に応じた薬剤(抗ウイルス剤、免疫グロブリン、免疫調節剤、ビタミン剤など)を用いる場合があります。ただし、慢性疲労症候群の患者は一般に薬剤への感応性が通常より高いので、服用する場合は4分の1以下に抑えるほうがよいという指摘もあります。また、精神的なカウンセリングが有効な場合もありますが、個人差もあるようです。
慢性疲労症候群は、早い人で1~2年、普通は3~6年で治るといわれていますが、症状は周期的に出たり治まったりするため、完治したかどうかを見極めるのは難しいといえます。