水疱瘡のいろは

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水疱瘡とは 水疱瘡の症状 水疱瘡の合併症 水疱瘡の原因
水疱瘡の予防策 水疱瘡の治療法

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水疱瘡とは

水疱瘡とは、ウイルスに感染して起こる、発熱と全身に強いかゆみを伴う発疹が特徴の感染症で、集団生活を始めた2才から10才くらいまでの子供に多い病気です。
約2週間の潜伏期間の後に発症しますが、発熱は37~38度と高くはなく、命にかかわる病気ではありませんが、その感染力は非常に強く、兄弟の家庭内発症率は90%を超えます。
予防にはワクチンが有効で、特に体力の弱い子供や、妊娠の可能性のある女性は予防接種をしておいた方が安心です。
一度罹ると免疫が出来て二度と罹りませんが、大人になってから抵抗力が落ちたときに、潜伏していたウイルスが活性化して帯状疱疹を発症させることがあります。


水疱瘡の症状

水疱瘡は、強いかゆみを伴う全身に広がる発疹と発熱がおもな症状です。

発疹規の初期には、37~38度の発熱とともに、小さな発疹があらわれます。
はじめは虫さされのような小さくて赤い少し盛り上がった発疹が、耳の後ろや背中やお腹に2~3個見られ、時間とともに発疹は顔や頭部、腕、足などに次々とでき、ほぼ半日程で全身に広がります。

赤い発疹は1日たつと中に膿を含んだ小豆粒大の水疱に変わりますが、このときに強い痒みを伴います。さらに3~4日すると、水疱は乾いて黒いかさぶたになり、痒みも和らぎます。
すべてのかさぶたが自然にはがれ落ちるまでに3週間ほどかかります。かさぶたの後は遅くとも半年もすればきれいに消えますが、掻き壊したり細菌感染により化膿したりすると、発疹の後が消えずに残ることもあります。
発熱は10歳くらいまでの子供の場合はそれほど高くなく、3~4日で下がりますが、発疹の数が多い場合は39度を超える熱が1週間近く続くこともあります。

子供の水疱瘡は、一般的に1週間から10日で治りますが、大人の場合は重症化することもあります。


水疱瘡の合併症

水疱瘡の合併症には、大人になって発症する「帯状疱疹」が有名です。
水疱をかきむしって、とびひなどの細菌感染を起こすこともありますが、こうした二次感染では水疱の後が残ることもあります。
またごく稀に、脳炎や無菌性髄膜炎、肺炎などを合併することもあります。

●帯状疱疹
帯状疱疹は、水疱瘡などのヘルペスウイルスによる神経症状で、疲れや風邪、加齢などで抵抗力が落ちた時に、神経や神経節などに潜んでいたウイルスが再活動を始め、神経を伝わって皮膚に現れます。 帯状疱疹の症状は、赤い発疹や水ぶくれが神経に沿って帯状に現れます。特に胸から背中、おなかなどによくみられ、他に顔や頭、手、足にも出ますが、一度に2カ所以上の部位にできることはほとんどありません。皮膚症状とともに、あるいは皮膚症状より先に痛みを生じますが、ときには、皮膚症状が治ってもしつこい神経痛が残ることがあります。


水疱瘡の原因

水疱瘡(水痘)は、varicella-zoster virus(水痘-帯状疱疹ウイルス)による感染症です。飛沫感染、空気伝染の他、直接発疹に触れても感染します(接触感染)。
水疱瘡の感染力は非常に強いもので、家族内発症率は、兄弟の1人が感染すると90%以上の確立で他の兄弟にもうつるといわれ、保育園や幼稚園などで集団発生することがよくあります。

潜伏期間は2~3週間と長く、発疹が現れる1~2日前からすべての発疹がかさぶたになるまでの期間にわたって感染力があります。(かさぶたにはウイルスはいません。) また、水疱瘡の子供と接触してからしばらくして忘れた頃に発病してくることもあります。

自然感染より生涯免疫を獲得するため、一回罹患したら一生再感染することはありません。


水疱瘡の予防策

水疱瘡の予防には、なんといってもワクチン接種が有効です。
1歳から水痘ワクチンの予防接種を受けられるので、3歳までに摂取を済ませておくことをお勧めします。

●ワクチンの有効性
「水痘ワクチン」は副反応がほとんどなく、安全性の高いワクチンとされ、受けておいたほうがいいとされる任意接種の一つです。
予防接種をすると、水疱瘡にかからないか、かかっても軽くすむことができます。
(ワクチンを接種した1~2割の子供に自然感染が見られます。)
また、大人になってからの「帯状痘疹」も予防できるといわれています。
なお、水疱瘡を発症すると皮膚症状が重くなることがあるアトピー性皮膚炎などの皮膚の弱い子供や、ネフローゼや白血病などの病気治療で、副腎皮質ホルモンを常用し、免疫力が低下している赤ちゃんななどは、特に水疱瘡のワクチン接種が重要です。
なお、水疱瘡の人と接触して3日以内であれば、ワクチンを接種すれば発症を予防できたり、発症しても軽く済む効果が期待できます。発症したときには感染から2日経過していることになり、翌日には接種を受けたいところです。


水疱瘡の治療法

水疱瘡は特別な治療をしなくても命に関わることはありませんが、治療法としては、通常、抗ウイルス薬と対症療法が用いられます。

●抗ウイルス薬
「アシクロビル(商品名:ゾビラックス)」は、ウイルスが体内で増殖しないように作用する薬で、発症から早い時期に服用すると、発疹や水疱の数が少なく済むので症状が軽くなり、治りも早くなります。水疱が増えてきた後では効果がなくなるので、早めの服用が肝心です。

●対症療法
痒み止めには、軟膏などの外用薬や、抗ヒスタミン剤を用います。 水疱をかきむしってしまたときは、細菌感染を防止するために抗生物質を投与することもあります。 ただし、解熱剤を用いる場合は、ライ症候群という脳症を合併する危険があるので、アスピリン系を使用しないなど、医師の指示に従う必要があります。