乳癌の種類
乳癌は、「非浸潤がん」と「浸潤がん」という分け方の下で、さらに「乳管がん」「少葉がん」などに分けられます。
がん細胞が乳管や小葉の中にとどまっているものを「非浸潤がん」、乳管や小葉を包む基底膜を破って外に広がり出ているものを「浸潤がん」といいます。非浸潤がんは乳がん全体の約10パーセントほどですが、転移もなく手術により100%治ります。
乳がんの約90%は母乳を乳口まで運ぶ乳管から発生する「乳管がん」で、残りの10パーセントは少葉がんと、特殊型と呼ばれる稀ながんで占めています。
特殊型には、粘液がん、髄様がん、嚢胞内がん、ページェット病などがあります。
●乳癌の病期
乳癌は、がん細胞の拡がり、たとえば乳房のしこりの大きさ、乳腺の領域にあるリンパ節転移の有無、遠隔転移の有無などによって大きく5段階の病期(ステージ)に分類され、各病期に応じて治療法が違います。
【0期】
「非浸潤がん」のことで、がんが発生した乳腺の中にとどまっているもので、極めて早期の乳癌です。
【I期】
しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節には転移していない、つまり乳房の外に拡がっていない限局性とみられる場合。
【II期】
IIa期とIIb期に分けられます。
IIa期: しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節への転移がある場合、またはしこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節への転移がない場合。
IIb期: しこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節への転移がある場合。
【III期】
「局所進行乳がん」と呼ばれ、IIIa、IIIb、IIIc期に分けられます。
IIIa期: しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節に転移があり、しかもリンパ節が癒着していたり周辺の組織に固定している状態、またはわきの下のリンパ節転移がなく胸骨の内側の内胸リンパ節が腫れている場合。あるいはしこりの大きさが5cm以上でわきの下あるいは内胸リンパ節への転移がある場合。
IIIb期: しこりの大きさやわきの下のリンパ節への転移の有無にかかわらず、しこりが胸壁に固定しているか、皮膚にしこりが顔を出したり皮膚が崩れたり皮膚がむくんでいるような場合。
IIIc期: しこりの大きさにかかわらず、わきの下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合。あるいは鎖骨の上下にあるリンパ節に転移がある場合。
【IV期】
骨、肺、肝臓、脳など、遠隔臓器に転移している場合。
●再発乳癌
乳房のしこりに対する初期治療を行った後、乳癌が再び出てくることを「再発」といいます。乳癌の再発は多くの場合ほかの臓器に現れるためIV期の「転移」を意味しますが、手術をした乳房の領域に出てくる場合は「局所・領域再発」といいます。
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