アダルト・チルドレンのいろは

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アダルト・チルドレンとは アダルト・チルドレンの症状 アダルト・チルドレンの合併症 アダルト・チルドレンの治療法

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アダルト・チルドレンとは

1980年代の初め、アルコール依存症の臨床中、アメリカでこの「アダルト・チルドレン」という言葉は生まれたといわれています。しかし、日本では、アルコール依存症患者数の比率がアメリカよりも低く、定義づけを「機能不全の家族の中で成長した大人」として捉えています。

機能不全家族の具体例としては、

・頻繁に激怒をおこす家族
・愛が冷めている家族
・虐待がある家族(性的・精神的・身体的)
・他人と兄弟を比較される家族
・様々な批判をされる家族
・過度な期待がプレッシャーになっている家族
・学歴、仕事及び金銭的なものばかりを重視する家族
・人目ばかり気にしている家族
・親が病弱、家を空けがちな家族
・親と子供の関係が逆転している家族
・両親が不仲で争いが絶えない家族
・嫁姑が不仲の家族

などがあげられています。

これらの他に、アルコール・ギャンブル・薬物への依存症なども要因になるとされたり、また、親の理不尽な振る舞いの巻き添えをくい、親の思うがままの道を選択させられ、自分自身の人生を見失っていくといわれています。このような、子供も成長に悪影響を与える環境で成長すると、大人になっても何らかの精神的影響を受け続けるアダルト・チルドレンと呼ばれるケースになる事があるようです。

しかし、これは精神医療の対象ではありませんし、社会的レッテルでもありません。現在では一般成人の約60~70%もの人がこのACともいわれ、ごく少数の人がメンタルケアを要場合があるといわれています。ほとんどの人は自覚症状があってもあまり気にしてはいないようです。


アダルト・チルドレンの症状

「アダルト・チルドレン、アルコール問題家族で育った子供たち」の著者である、ジャネットGウォイティッツという人が13項目の心理的特徴を示しています。

・正しいと思われる事に疑いを持つ
・1つの事を最後までやり抜けない
・本音を言える時にウソをつく
・激しく自分自身を批判する
・何にでも心底から楽しむ事ができない
・自分の事を深く考えすぎる
・他人と親密な関係を持てない
・自分が変化を支配できないと、過剰に反応する
・承認と称賛を常に求めている
・自分は他人と違うと感じている
・過剰に責任を感じたり、過剰に無責任になったりする
・忠誠心に価値がない事に直面しても、過剰に忠誠心を持つ
・衝動的である(選択肢が多くても、ワンパターンな行動しかせず
          混乱、自己嫌悪や支配の喪失へとつながり、それら
          の収拾に過剰なエネルギーを使う)


アダルト・チルドレンの合併症

日常的に生きづらく感じるというこのアダルトチルドレンはその原因として、自己嫌悪の様に自分の事が好きではないと感じたり、対人恐怖を感じると言う様な事が重なり、慢性的な虚しさ、空虚な生活感になってしまうと言われています。すなわち、心の中に自分の居所が持てないのです。それに伴い現われる行動は、

【依存タイプ】
自分の存在を第三者に依存し、実感を得るというケースで、恋愛依存症はその典型と言われています。「自分だけを大切にしてもらいたい」と言う気持ちと、相手から見放される恐怖心で溢れていると言います。なぜなら、別れイコール孤独に逆戻りしてしまうと思っているからです。

【支配タイプ】
これは、上記の逆で第三者を支配する事により自分の存在価値を得ようとするタイプです。ワンマンな立ち居振る舞いで相手の自主性をコントロールし自分から離れて行く事を阻止しようとすると言われています。また、「この人は自分がいなければダメだ」などと、相手の要望にばかり応えてる人もこのタイプに含まれると言います。

【物事熱中タイプ】
アダルトチルドレンは完璧主義者に多いと言われます。その典型は仕事中毒と言われ、自己の評価が低いがために安心感を得ようと、のめり込んでしまうのです。対人関係では見出せないため、仕事している自分を現実世界に戻す事に不安を感じると言います。この他、研究や習い事、趣味、読書、ゲームなどがあげられ、これらの中に自分の居所を模索し、現実世界とのギャップ自分とのギャップを埋めて行こうとすると言われています。これらに熱中しすぎるあまり、対人関係に支障をきたす事もあるようです。

【逃避タイプ】
現実からの孤立、空虚な生活感、様々な不安感からの逃避を図ると言います。これらの感覚を麻痺させるための典型例は、酒「アルコール依存症」です。また、薬物依存症や過食などもあげられています。

以上が例としてあげられていますが、問題の根源は「自分と自分の繋がりがない」と思ってしまうため、他の何かと関係を保とうとする事だと言われています。


アダルト・チルドレンの治療法

ACは病気ではありません。人から受けた傷は、消える事はないのです。ですから、特別な治療はないと言われます。いかに、苦しみを軽減させ、今までの生きるくせを直すと言うような事が大事だと言われています。

【過去を辿る】
過去の心の傷を認める努力をする事です。あの時、自分ではどうする事もできなかった事を認め、原因を辿るのです。元々、他人のせいに出来ず、自分自身に多くの責任感を持ってしまい、生き辛さなどを感じてしまっていた場合などは、「あの時は、誰々が悪かったんだ!」などと思うのも心が軽くなるきっかけとし、良いと言われています。今の寂しさや不安感が、どこから来たのかを探り、そしてまた、それらが大人になった自分には、影響するものなのかを考えてみる努力をするの事もいいと言われています。一人で無理な場合は、カウンセラーの力を借りたり自助グループに参加してみて、同じ悩みを持った人々と会話してみるのもいいでしょう。

【現在を変える努力】
過去を認める事が出来たなら、今度は現在の変革です。これからの自分自身と理想の生き方を思い描いてみましょう。感情を素直に表現できなければ以下のセラピーなども効果があるようです。

・アートセラピー(粘土細工などで感情を表現する)
・ボディーセラピー(ヨガ、太極拳など)
・ジャーナリング(傷つけられたと思われる人に架空の手紙を書き、感情をだしきる)

などがあげられますが、大切な事は単独で行わずにグループで行う事だとされています。最初は小さな理想を達成し、少しの自信を得、前回よりまた少し大きな理想を達成しまた少し大きな自信を得るというような事の繰り返しで、自分の成長に自信がつき、自分を認め、愛し、自分の中の居所を作る事ができると言われています。他人の視線ばかり気になっていたケースは、裏を返せば「他人の気持ちに敏感」だという事です。今まで、マイナスと思われていた事が、自分自信を受け入れる事によりプラスにする事ができるのです。また、親などから充分愛情が受けられなかったと思われるケースでは、自分が自分自身の親となり、自分自身を育んで行くのが良いとされ、これも自信がつく良いきっかけとなる事でしょう。自分を変える事は大変パワーを要するといいます。しかし、成し遂げた事自体が今後何事にも屈さない自信になり、誇りとなることでしょう。

人から受けた傷は、人でしか癒す事ができません。自分が変わらなければ、環境も変わりません。自分が変われば、過去への見かたも変わります。ほんの少しの勇気と共に。